第10話 その6
……そうだ、ペットの事を忘れてる。
大鷲、コイツと組み合わせて……あたふたともたついてる間に招集の時間となった。
MUSUKAの代わりに入れておいてみるか……。
ワイバーン討伐の任務開始。
リョウタ
「皆さんはこれ、経験あるんですか?」
カッツ
「ああ、その前に自己紹介と行こうかな? 俺はカッツプレイヤー1で呼んで貰ってもいいけど味気ないよね?」
リョウタ
「あ! そうですね! 俺リョウタって言います」
サクラ
「私はサクラ」
ヒナコ
「ヒナコです、よろしく」
カッツ
「みんな初対面……みたいだね、どうしよう作戦とか」
サクラ
「……私は2回、討伐した事があります」
ヒナコ
「私も2回かな」
カッツ
「おっと? みんな経験者? ちなみに俺は10回くらいかなー」
リョウタ
「あの、初なんですけど……」
カッツ
「ああ、そうなんだ? まあ経験者が3人も居れば大丈夫だと思うよー」
リョウタ
「あの、具体的にはどのような作戦で行くのでしょうか?」
カッツ
「んー、まあそうだね、一般的には4人がバラバラに散って、4方向から攻撃の目標になる味方、ヘイトを揺さぶるように攻撃を仕掛けるのが妥当かな?」
リョウタ
「つまり……向かってくるようなら逃げる、来ないなら攻撃で、ワイバーンを挟撃ですね……?」
カッツ
「そうそう、ワイバーンはHP多いから持久戦に近くなるけど大丈夫かな?」
リョウタ
「一応、ヒーリング持ってるカードもセットしてあります……」
カッツ
「おぉ、何にも問題なさそうだ」
エリシェ
「この依頼は王国から出ているものなんですね……」
カッツ
「ああ、そうだね、そんなの気にしたこと無かったなぁ」
リョウタ
「ワイバーン討伐って、やっぱり何か人間に被害があったりして依頼に結びつくのかな……?」
カッツ
「詳しくは書かれてないなぁ、まあ、倒せばお金になる、SPになるんだし、俺達は依頼をこなす事だけやればいいんじゃない?」
エリシェ
「もうすぐ、目的地の山ですね」
リョウタ
「大型のボス戦闘か……あ、一応タイムアタックで1回戦って逃げた事はあるんでした……」
カッツ
「ん? そうなのか……あれは減っててもプレイヤーが1人しか居なかったらキツそうだねぇ」
リョウタ
「バージョンアップ前の事なので、まあ、今とは違うのかもですけど……」
カッツ
「心配ないって、そんなに難しい相手じゃないよ」
かくして、実戦は始まってしまった。 A,B,C,Dと4隅にそれぞれが位置付けて、ワイバーンを包囲する。
リョウタ
「弓部隊で攻撃したらいいんですよね?」
カッツ
「そそ、位置を射程の内に入れてからね」
サクラ
「黄ロック、オッケーです」
ヒナコ
「こっちも緑から黄色になったよ」
……色? ターゲットロックの事か。 なるほど、射程圏外だと緑になるのだね……。
リョウタ
「こっちも、ロックの色が黄色になりましたよ」
カッツ
「それじゃ、やりますか!!」
一斉に攻撃が開始される。 弓でサブ射撃のチャージ攻撃で……!! 当たった!! 他のメンバーの攻撃も魔法やボウガン、弓と様々な攻撃方法でワイバーンに一斉に攻撃を仕掛ける。
チャージして攻撃、チャージして攻撃……相手が余り動いてないように見える。 これは……バインドの効果?!
チャンスなんじゃないの?! とは言え、矢を補充するロスタイムが生じる。 相手が動き始めた……。 こっちに向かってくる!!




