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第9話 その4

 リョウタ

「念話の指輪、これで一応通信出来るようにしておこう」


 マキナ

「はい、大丈夫だと思うんですけど……一応ですよね」


 ピエトロ

「じゃあ、ちょっと休んでてよ、薪取ってくるから」


 エリシェ

「……いってらっしゃい」


 そのまま待つことおよそ10分。 裏口ってそんなに遠いのか? などと考えていた時。


 マキナ

(えええ?! って……でも)


 リョウタ

(何かあったの?!)


 ……返事はない。 想定の中の最悪の展開なのでは……?


 リョウタ

「マキナさん?!! 返事して!! ……エリシェ起きて!! やっぱりここで休んでなんか居られない!!」


 エリシェ

「……あ、はい」


 リョウタ

「とりあえずここを出よう。 2人の事は気になるけどこれは、俺達だけでどうにか出来る事じゃないのかも」


 エリシェ

「どういう事ですか?!」


 リョウタ

「マキナさんからの通信も途絶えた!」


 エリシェ

「リョウタさん、どうするんですか?」


 リョウタ

「思うに、この建物はやっぱりおかしい、とにかく外に出よう」


 エリシェ

「でも、2人共まだ中にいるんじゃないですか?!」


 リョウタ

「分からない状態のまま、こんなとこに居たらヤバイよ」


 エリシェ

「でも2人は?!」


 リョウタ

「俺達がやられたら、それこそ終わりだ……」


 エリシェ

「……そう、ですね……」


 リョウタ

「助けが必要かも知れないし、とにかく周辺から探ってみるよ」


 エリシェ

「わかりました」


 ……話しながら、駆け足で玄関を目指す。 玄関の扉は……。


 リョウタ

「鍵がかかってる!!」


 エリシェ

「でも、夜なんですし、鍵くらいかけるのが普通なのでは?」


 リョウタ

「まあ、緊急事態だし」


 バキっと剣で、ぶち壊して外す。


 エリシェ

「あら! そんな事しなくても空いたんじゃないですか?」


 リョウタ

「そうかな? でもとりあえず動かない事には何にもならないよ」


 エリシェ

「でも……」


 リョウタ

「とにかく出るよ!」


 外に出てみるが……暗闇の中で何かがモゴモゴと動き、こちらに向かってくる。


 リョウタ

「なんだこれ……!! 大きい……」


 エリシェ

「ゴーレムですね!!」


 リョウタ

「ゴーレム?!」


 エリシェ

「魔力の供給源を絶たない限り、無尽蔵に動ける相手です!」


 リョウタ

「く、暗闇じゃあダメか……視界が悪い……」


 ピエトロ

「これを使って! 一旦中に入って!!」


 何か粘土のようなものを投げてよこす。 この男の子は確実に妖しいのだが……。


 リョウタ

「くっ……屋敷の中は安全なのか?」


 ピエトロ

「これで扉に栓をしておけば大丈夫……入ってこられないよ」


 そして、またひとり、今度は女の子のようだ。 どうなってるんだ……? この子達はどうしてここに居られるんだ? 幽霊のような存在なのか? 屋敷の方が安全って言われても、全然納得が行かない。


 リョウタ

「その子は?」


 エミリア

「エミリアです……ピートの妹です」


 ピエトロ

「あ、ピートって僕のことなんだ」


 リョウタ

「そんな事より、仲間がこの屋敷でもう2人、姿を消してる……」


 ピエトロ

「僕にも分からないよ……ずっとここで暮らしてたけどこんな事初めてで」


 エリシェ

「どうしましょう……」


 リョウタ

「さっきのあの粘土みたいなのはなんだ?」


 ピエトロ

「あれは魔除けの一種で……外の魔物には効くんだって……本に書いてあったんだ」


 リョウタ

「ふうん?」


 こいつが妖しいのは間違いないんだけど……2人を人質に取られてるようなものだしな……。



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