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第9話 「遭難、そしてその末路」

 突然の事故が起こった。 緊急手段である筈のコーリングの魔法が誤作動を起こしたのだ。


 リョウタ

「これは……街に帰るにしてもちょっと休憩してからだな……」


 エリシェ

「こんな事、今まで無かったんだすけどね」


 マキナ

「この雨じゃあ……飛んで帰るって訳にも行きませんしねぇ」


 リョウタ

「大鷲か……。 確かに落雷とか来たら直撃しそうだもんね」


 シックザール

「それにしたって、こんな所に飛ばされるなんてな」


 エリシェ

「街からは多分だいぶ離れてるんでしょうか……地図にも載ってませんし」


 マキナ

「ここにコーリングの巻物を使うことで呼び寄せられたって事は……誰かが中に居るんですかね」


 リョウタ

「どのみち雨に晒されていては回復も見込めない。 入ってみるしかないよ」


 4人でそこに入ってみる事にした。


 リョウタ

「すみませーん、誰か居ますかー?!」


 マキナ

「……返事はありませんね……?」


 エリシェ

「それにしても鍵もかけずにこんな屋敷……」


 リョウタ

「なんで、こう、遭難ぽい目にあうと洋館ぽい屋敷って定番なんだろう……?」


 エリシェ

「なんの話ですか?」


 リョウタ

「いや! こっちの話」


 マキナ

「なんだかちょっと不気味ですね……」


 リョウタ

「うん、嫌な予感しかしない」


 シックザール

「少しこの中見回ってくるか?」


 リョウタ

「え? いやあ、こういう展開はあれだよ、単独行動は避けたほうがいいと思うよ?」


 マキナ

「リョウタさん、こういうの怖いんですか?」


 リョウタ

「そうじゃなくてさ! ほら、人が居たら失礼でしょ? 色々あるんだよ……元の世界であったこと考えると……」


 エリシェ

「どの道もう、お邪魔しちゃってますからね」


 シックザール

「マキナ、MP大丈夫だろう? 俺が見てくる」


 マキナ

「大丈夫ですよ。 死んでも復活出来るくらいのMP残ってますから」


 リョウタ

「んー? 割と大丈夫なのかなぁ……なんだか心配なんだけど」


 エリシェ

「この雨では外出歩くのも……気が引けますし」


 リョウタ

「ふむ……冒険者なら死なないし、心配ないのかな……?」


 マキナ

「考えすぎですって! 私達サマナーがやられない限りは冒険者は大丈夫なんですから」


 リョウタ

「今、フラグ立たなかった?」


 シックザール

「念のために感知もしてる、だが妖しい気配なんてないしな」


 エリシェ

「ちょっと火にあたりたいですね……」


 リョウタ

「そっか……雨に少し振られちゃったもんね」


 シックザール

「まあ、ちょっと見てくる」


 マキナ

「行ってらっしゃーい」


 リョウタ

「シックザール……割と気をつけて見回りしてきてくれよ?」


 シックザール

「ったく、そんな気配とかは無いんだって! じゃあな」


 そうして、しばらく経ってみて。


 マキナ

「え?! あれ?! どうしたんですか?!」


 エリシェ

「マキナ、どうしたの?」


 マキナ

「シックザールからの応答が、無くなりました……」


 リョウタ

「……やっぱりか……」


 エリシェ

「やっぱりって……どういう事ですか?!」


 リョウタ

「いやあ、その、密閉空間と妖しい洋館って言ったら、こうなるのは当然の流れというか……」


 マキナ

「でも、おかしいですよ! 念話の指輪まで効力が無くなるなんて!」


 リョウタ

「……とりあえずこれは……3人一緒に行動するしかないね」


 結局、洋館探索のスタートとなりました。



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