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第8話 その6

 ロコ

「そりゃあ誤解だよ! 俺達なんてそんなうまく能力使える訳じゃないよ」


 リョウタ

「違ったかぁ……。 それにしても、こんな大勢なの? 絶対足りないじゃん」


 連れてくる、とか言ってたけど、これはどうしてここまで集まっちゃったんだろうか……。


 ロコ

「また、魚捕ろうよ! みんな話に乗ってくれてさ、漁は俺達でもやれそうなんだ」


 リョウタ

「んー、でも、この人数って……しかも全員、男!」


 エリシェ

「まあいいじゃないですか、協力して何かするのは」


 シックザール

「……おう、ちょっと酔っちまったから俺はまあ見てるだけにするわ」


 リョウタ

「えええぇ? 昼間っから酒だなんて……」


 メロウ族

「なにやってるんだ?」


 シックザール

「なんだ、そんな全員で行くこと無いだろ。 誰でもいいから一緒に呑もうぜ」


 リョウタ

「なんだろうね、全然収拾がつかなくなって来てないか……?」


 シックザール

「友好を深めるんなら、酒! だろ? ……リョウタ、つまみと酒の追加の買い出しを頼んでもいいか?」


 リョウタ

「……これ、絶対に依頼と関係ない方向に向かってるよね……?」


 エリシェ

「どうします?」


 リョウタ

「まあ、しょうがないか……成り行きだ。 エリシェ、ちょっと買い出し行ってこようか」


 マキナ

「私と先輩で行って来ましょうか?」


 リョウタ

「いや、どれだけ必要になるのか分かんないし、3人で行ってみよう」


 シックザール

「俺の持ってきた酒なんて、1本くらいなんだからな、急げよ!」


 リョウタ

「……ったくもう」


 大鷲を呼んで街までひとっ飛びで帰る。 コーリングの呪文書もあるけど、少し節約して……その分を呑み代にあてる。


 買い付けて、注文オーダーされて、また買い付けて……。


 路銀をどんどん注ぎ込む。 これで救えるという保証はないんだし……意味とかあるのだろうか?


 ……そう思っていたのだが……。


 メロウ族の女性達が騒ぎの中に混ざり始めた。


 リョウタ

「おおおぅ! 本物の人魚だぁぁ!!」


 エリシェ

「……綺麗ですね!」


 マキナ

「どうなってるんでしょう? これだけのメロウ族達が集まるなんて……」


 ロコ

「あ! 来てくれたのかい?! 良かったよ!」


 リョウタ

「何だか、色々あったんだろうけど……結局水に流すって事になるのかな」


 ロコ

「妹が、みんなを呼んでくれたんだ」


 リョウタ

「妹とかいたんだ?」


 ステラ

「ステラです、ロコがお世話になったそうで……」


 リョウタ

「あ、どうも、リョウタです……」


 初めて人魚らしい人魚とお話出来た!! 素晴らしい展開じゃないか。


 ロコ

「いやあ、何だかみんな楽しくやってたら、向こうからも気になってたみたいでね、何だか……男だとか女だとかそういうの、言ってたのに、もうみんな仲良くやってけるんじゃないかなぁ?」


 リョウタ

「さすがにもう飲み物とかは用意出来ないよ、路銀が切れちゃう」


 エリシェ

「そうですね……このままじゃ仕事詰めですね、当分」


 ステラ

「これ、足しになるか分かりませんけど、お金に変えられますか?」


 ……真珠。 これは……?


 リョウタ

「エリシェ? これいくらくらいするんだろう?」


 エリシェ

「そうですね……街に戻ってお金になるのか聞いてみましょう」


 再び街へ。


 商人

「どうしてこんなにお酒が必要なんだい?」


 リョウタ

「まあ、メロウ族と、ちと交流会みたいなモノをやってましてね」


 商人

「なるほど……この真珠も十分、商材になるもんだよ、私達もそこへ行ってみてもいいかな?」


 リョウタ

「ああ、直接交渉した方が早いかも知れないですね」


 エリシェ

「お酒届けるのも楽じゃないですねぇ」


 商人

「そういうことなら、こちらで運びますよ」


 リョウタ

「おおう、本当に?」


 商人

「ええ、ドーンと持ってきますから」


 更に海辺に人が集まっていく。 夜が訪れる頃には、そこは夜祭りのような……というか、祭りそのものに発展していた。


 これって、酒の力なのか?



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