第6話 その6
成功は間違いない。 勝ったも同然!! ……というのは負けフラグらしい。 言ってはいけないところだった。 後悔しても始まらないのだが。
冒険者達の逃走が予想よりも早かった。
目で追える冒険者はいいが、問題は隠密持ちだ。 もし見失えば……作戦失敗となる!!
プレイヤー2
(プレイヤー1! 逃げ出すタイミングが思ったよりも早い!!)
リョウタ
「もう、見つかってるんだからしょうがない、サマナーに王国騎士だと告げて魔法を解かせましょう」
プレイヤー2
「了解した!! サマナー諸君……」
これでどうなる?!
リョウタ
「もう1度、2パーティの編成に戻して、会話の整理を……!!」
こちらにはアシモフさんと俺の2人。
逃げてきたのは……5人?!
ヤバイ、逃げられるかも……!!
しかしここで、一気に反応が少なくなる。 これは……隠密?! ……いや、バラバラに散っている冒険者達の反応からみるに……。
説得が成功している?!
プレイヤー2
「こちらからも追うがもう少し手間がかかる、なんとかそっちで足止めを頼むよ!!」
リョウタ
「く、今はカード召喚が出来ないという事なら……目で追えて感知にかからないやつ!! つまり隠密を自分の能力で持ってる奴が優先だ!!」
アシモフ
「あいつは任せて、追撃なら得意だ」
……頼りになるセリフだ。 そのあいつというのはあの素早いやつか!! それなら俺はこっちの早くて隠密を持ってる奴だ。 こいつは逃がしたらマズイ。 能力的に追うのは不可能だ。
たまにチラチラと感知から外れるが、追えている。 シルフの加護は最高の5段階なのに……同等か?!
距離はなんとか取られずにいるが……くっ!! 多少攻撃も混ぜて揺さぶるしかない!!
リョウタ
「この!! 止まれぇぇ!!」
魔法とボウガンが追い打ちをかけるが……多少は牽制になっているようだが接近戦までは持ち込めない。
アシモフ
「最悪、撃破しよう……復活先がアジトなら、そこならもう制圧出来てるはずだし」
リョウタ
「プレイヤー1より、加護レベル5、隠密レベル3を持ってるらしいやつを追ってる……他のメンバーの状況は?」
アシモフ
「1人撃破、アジトに送られたっぽいね」
プレイヤー2
「こちらはあらかた片付いた、他メンバーは追う方がやや有利な状況にある者ばかりだ」
リョウタ
「こいつだけか!! ……なんとかダメージを与えながら追えてるけど、逃げられるかも……」
アシモフ
「応援に向かう、もう少しだけ粘って」
……なんとか、間に合ったか!! 当たれば爆風でダウンを取れるファイヤーボールの大きいバージョン。 魔法レベル5を当てられた。
リョウタ
「もう一息だ。 追撃する、他にも追撃中の人はそのままで!! アジトに待機してる人もそのままでお願いします」
プレイヤー2
「目標、あと2……いや、1かな、プレイヤー1の追ってるので最後。 ボス格だろう」
リョウタ
「もう逃がすか……!!」
だが、近接戦闘を仕掛けるにはまだ距離が足りない。 魔法とボウガンでジリジリ距離を詰める。
アシモフ
「追いついた!!」
と、遠目から弓を放つ。 ぐいっと曲がる弓矢の軌道。 俺が追い詰めていたのもあるけどもそれが何故こんな距離から当たる?!
そして、不自然に足止めされる冒険者。
リョウタ
「……トドメのコーリングだ!!」
コーリングの魔法書を貼り付けて起動。
リョウタ
「エリシェ、街の様子はどう?!」
エリシェ
「はい、みんな捕らえることが出来たみたいです、おつかれさまでした」
リョウタ
「プレイヤー1、目標撃破!! 成功だ!!」




