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第5話 その4

 街に戻り、ロミオの案内でその商人というのを探した。 話によれば、その商人は行商という商売方法を取っている商人のようだ。


 街から街へ、顧客の居るところに渡り歩いて商売を行う商人達。 商人ももちろん自分達の積み荷が生命線なので、行商人の護衛任務というのもギルドから別に出ている事もあるし、商人が専用の護衛、冒険者とサマナーを抱えて居る場合も多い。


 エリシェ

「私達も1回くらい受けた事ありましたよね、護衛」


 リョウタ

「ああ、まさか今度は襲う側になるとはね……」


 エリシェ

「襲うって、私達は荷物を狙ってるわけじゃないんですよ?」


 ロミオ

「……ああ、生き物を商売にしようなんて、俺達は見つかっちゃあいけないんだ!」


 ……3人で移動しながらの会話になるのだが……。 俺は普通に歩くことは出来ない。 見つかれば余計な面倒が起きるからだ。 俺の身柄はエリシェの強い希望もあって、エリシェのカバンのポケットに確保されていた。


 会話は念話の指輪だが、胴体につけて丁度良いくらいまでになっていて、しかしそれではキツイくらいのサイズなので、指輪を抱えながらポケットに潜む事となる。


「あ、センパーイ! 見つけましたよー!」


 と、この声はマキナさん? ……極秘任務の途中に、また手ごわい敵が現れたものだ。


 エリシェ

「マキナ……どうしたんです?」


 シックザール

「おう、今日はリョウタは一緒じゃないのか?」


 エリシェ

「ええ、ちょっと別行動中なんです」


 ロミオ

「……早く行こうゼ、姉チャン」


 マキナ

「なんですか? この子は」


 エリシェ

「えっと……なんというか、ギルドの依頼の案内をして貰ってるんですよ」


 マキナ

「ふーん? ……手伝いましょうか? こちらの任務は終わったところですし」


 ロミオ

「え? んーー、いや、ダメだよ」


 シックザール

「そうか……、なんか今日はギルドの方に行商人連中が来てて、そっちからの依頼も多そうだしな、そっちの話でも聞いてくるか」


 エリシェ

「……行商人……?」


(どうしましょう、リョウタさん)


(その話も気になるね、ちょっと待っててもらって)


 シックザール

「なんだ、内緒話か……ったく」


 マキナ

「ラブコールですかー?」


 エリシェ

「違います!! でもあの、ちょっとここで待ってて貰えますか?」


 マキナ

「……? いいですけど……」


 エリシェ

「すぐ戻りますから!!」


 走ってその場を後にする。 ロミオを影に潜めて、そして俺は今度はロミオの肩の上に乗る。


 リョウタ

「ここは協力してもらうのもいいかと思うんだけど、ダメなのか?」


 ロミオ

「俺達ノーム族の問題だろ?!」


 エリシェ

「でも、あの2人は信用出来ますから」


 リョウタ

「だいたい、結構な大事だし、既に」


 ロミオ

「……んー……これは本当は秘密にしないとなんだけど……」


 マキナ

「どうしたんですか……?」


 ロミオ

「うわっ! 来てるじゃねーか!」


 !! 俺の姿は見られたか?! 咄嗟に飛び降りる。 しかし……


 クルッっと、マキナは振り返り、元来た道を引き返す。 なんだか様子がおかしい。


 エリシェ

「今、何が起きているんでしょう……?」


 ロミオ

「……これは最後まで秘密にしときたかったんだけど……とりあえず、指輪は片方持っとくから戻ってくれよ」


 エリシェ

「えええ? さっぱり分からないままなんですけど……」


 この話の流れに乗ってみるか……?


 リョウタ

「言う通りにしてみよう」


 ロミオ

「俺達は、姿を見られてない限りは記憶に残らないんだよ」


 エリシェ

「よく分からないのですけど……」


 歩きながら、エリシェにも聞こえるように話す。


 ロミオ

「つまりさ、証拠が残ってない限りは心配ないんだ」


 リョウタ

「……某、青いロボットの便利アイテムみたいなもんか……?」


 エリシェ

「もう、2人と合流しちゃいますけど……」


 ロミオ

「話してみればわかるよ」


 もし予想通りなら……確かに証拠を残さなければ、消しさえすればなんとかなるのかも知れない……。



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