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第4話 その8

 シックザール

「そういう訳で、1人やられてしまった、援軍を出せんか?」


 山賊

「ハッ!! お前がノコノコと帰ってくるとはな」


 シックザール

「何おう? どういう意味だ」


 山賊

「バレてないとでも、思ったのか!」


 シックザール

「……ちっ」


 山賊

「おら、囲んじまうぞ! あと、新入りはやはり使えんな、契約書を破れ」


 シックザール

「な! 正々堂々戦わんのか!」


 山賊

「やれ!」


 シックザールが召喚、契約書に向けて突撃する!! だが、寸前でかわされる!! 勝ちを確信した山賊達、しかし、そこに隙が生じた。


 山賊

「ぐおおっぐふっ!!」


 シックザール

「ハッハーン、それくらいでやられると思うなっての」


 カード戦士達も消えずに残っている。 召喚主をマキナに切り替えておいて正解のようだ。


 マキナ

「今です!!」


 合図と共に駆けつける俺、ここまではずじ書き通り!!


 シックザール

「おい! サマナー!! 助かりたかったら一旦魔力を止めるんだ!!」


 山賊

「サマナーどもが!! 助かるなどと思ってるんじゃないだろうなぁ?」


 リョウタ

「女王騎士団の者です!! 助けに上がりました」


 ……これは賭けだった。 女王国の近隣の山で連れ去られたであろうサマナー達。 女王の名を出してこちらの言う事を聞いてくれれば!! あとは魔力の支援が無い冒険者、ただの山賊だ。


 スっと、魔力が消えて辺りのカード戦士がズラッと消える。


 形成は逆転した……!! と言っても人数的には同等だが。 こちらはカードを自在に操り、戦況に変化出来る強みがある。


 シックザール

「どうだ? これでもまだやるのなら相手をしてやるぞ」


 リョウタ

「躊躇なんていりません、サマナーを誘拐するなんて非道は、謝ろうが何しようが……!!」


 ズバッと剣を突き立てる!!


 山賊

「ぐおぉぉ」


 リョウタ

「おっと、簡単に死ねるとは思わないでくださいね……」


 冒険者は基本的に不死、死んでも元の世界に戻るだけだ。 だが、戻させない。


 シックザール

「まあ、信用されとるとは思ってなかったがな、山賊の仲間になったつもりもないんだし」


 ドスン!! と、鉄球を山賊に当てながら追い詰める。 2人で瀕死まで追い込んで、気絶させて、時には脅して。


 次々に制圧していく。 


 リョウタ

「エリシェ、制圧完了だ!! コーリングの準備を!!」


 エリシェ

「はい、リョウタさん!!」


 捕まっていたサマナーは開放し、悪事を働いた冒険者達はコーリングで街へ返していく。 


 エリシェ

「あ! ……イワン……?!」


 しばしの沈黙の後。


 山賊のひとりに目が止まる。 ボスと呼ばれていた男にエリシェがツカツカと歩み寄り、パシッ!! っと平手を打つ。


 マキナ

「先輩、もしかして以前呼んだ冒険者ですか?」


 エリシェ

「……ええ」


 シックザール

「なんだ、良かったじゃねぇか、その、探してるのが見つかって」


 エリシェ

「……でも、やっぱり……私が召喚したから!! みんなを危険な目に合わせてしまった!!」


 マキナ

「そんな事ないですって!」


 エリシェ

「簡単には割り切れません!!」


 リョウタ

「……そうだね」


 ボスッ!! っと、イワンの腹に拳を入れる。 続いてシックザールも顔を殴りつける。 マキナさんはデコピンだ。


 リョウタ

「やられた分はやり返した、これで終わりにしよう」


 エリシェ

「でも……また足を引っ張ってしまうかも、迷惑かけるかも知れない」


 リョウタ

「……大丈夫」


 エリシェ

「でも……私が毒矢撃たれたのも、全部、全部!!」


 リョウタ

「大丈夫」


 エリシェ

「……全部私のせいでしょう?」


 リョウタ

「……俺、本当にエリシェが無事だった時、嬉しかったんだ……だから、もう、エリシェが居ない旅なんて考えられない!!」


 エリシェ

「……うぐ」


 リョウタ

「帰ろう。 マキナさんとこの風呂でも入って、ゆっくり休もう」


 エリシェ

「……はい」


 かくして、山賊達は女王の采配で無期限禁固の身となり、サマナーも無事にさらわれる前の故郷に帰る事が出来た。


 そして……


 マキナ

「はい、これで良いんでしょう?」


 シックザール

「おう、これで文句はねぇ」


 シックザールはあれだけ活躍したのだ。 マキナさんの信頼を得るには十分だった。 カードギルドで本契約を済ませる事が出来た。


 シックザール

「リョウタ、……なんだ、その、こういうのはあれだ、まあ、その……」


 マキナ

「男がウジウジするなーー!!」


 シックザール

「……あた! 背中叩くな! 背中!! ……で、これだ」


 狂戦士シックザール モーニングスターLV5 ボウガンLV3

 スキル 感知LV3 隠密LV3 コスト288


 カードを渡してきた。 もちろん俺のカードも渡す。 名刺交換みたいなもんだろうか? 


 リョウタ

「あらためて、よろしく」


 シックザール

「ああ、よろしく頼むぞ」


 戦力を強化出来た……という事よりも、やはり仲間に信頼されるという安心感が何しろ大きい。


 これからも、出来るだけ4人で行動しよう!! と、誓い合う。


 これが俺達の、冒険の始まりだ。




 ――第4話 終わり――




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