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紅い月が叫ぶ夜に  作者: 久遠夏目
第二章 蒼い月が嘆く夜に
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エピローグ

 夜空にぽっかり浮かぶ蒼い月。

 こんな日は思い出す。

 あの不敵に嗤う快楽殺人者のことを。

 あの作り笑いばかり浮かべる死神のことを。

 そして、僕に最後の審判が下されたあの日のことを。


 あの日以来、ぼくは彼らに会っていない。会おうにも、僕は彼らの名前も、住所も、連絡先も、何も知らなかったのだから。

 彼らは本当に可笑しな――いや、「面白い」人間と死神だった。死にたくてたまらなかった僕が今、こうやって生きているのは彼らのおかげなんだ。


 あれから数ヶ月が経ったけれど、まだ生きる意味は見つかっていない。

 だけど、それにもきっと意味があるのだと思っている。

 彼らと過ごしたあの蒼い記憶が「救い」になることを信じている。

 そうしてあの日の追憶を胸に、今日も僕は生きている。


(生きる意味を、求めて)




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