第２ラウンド
彼女の名前は相沢理香、２年２組では２番目にかわいいと言われている。
もちろん僕の中ではダントツ１番だ。少しハスキーな声とゆるくウェーブしたツヤツヤの髪、
全てのパーツは小さめだが目は大きく笑うと三日月になる。なぜ１位じゃないのか本当は少し不満だけど、しょうがなく２位で僕はみんなに合わせている。
(あまりかわいいと言い過ぎると回りにすぐバレちゃうからね)
ここで僕の恋物語のレギュラーである７人の紹介をしよう。
初めに僕、シャイでスケベでナイーブなどこにでもいそうな１６歳だ。名前は真田そうた。
下の名は漢字が難しいからひらがなにしてるんじゃなく元からひらがなだ。
どうでも良いって？まぁ僕のことはゆっくりこれから分かっていってくれれば良い。
次がケン(全員フルネームで紹介するのはめんどくさいからあだ名で紹介することにする)
こいつは誰にでも優しく好かれている、言ってみれば得するキャラだ。最近まではみんなと距離を置くようなところがあったけど今ではとても明るくなった。
顔はクラスでも文句なしに１番の男前。そこらのジャニーズよりよっぽど女受けが良い。
あぁほんと神様は不平等だよな。
そして横田、横田にはあだ名はない。性格は超おだやか、マンガなんかに出てきそうな行動がなんでも遅いぽっちゃり系のやつだ。彼の悩みはあそこが小さいことで今年中には皮をむく予定だそうだ。失礼。少し汚かった。
その横田のとなりにに座ってるのがマサキ、こいつとは小学校からの付き合いで今でもマサキにはなんでも話している。とにかく良く笑い、スケベで勉強もできなくて仲良くなるのにこれ以上好条件はないくらいだ。(昔いっしょにHな本を万引きして捕まった時もマサキはなぜか僕のとなりで爆笑していた)まぁそれくらい良く笑っている。
女の子のほうは、まずシノブ。男勝りな性格で得意なのは顔芸、シモネタ、一発ギャグ、面倒見がいいので男女ともに人気がある！が半分女を捨てていると誰もが認めている。でもシノブだって恋をしていることを僕はちゃんと知っているんだ。そのわけはまた後で。
シノブの横に座ってるのがクラスNO,１と名高い沢野明日香だ。なぜか昔からかわいい子と言うのは名字の後に「さん」付けで呼ばれる習慣があるらしく僕は沢野がさん付けなしに男から呼ばれるのを聴いたことがない(ちなみそれは相沢もいっしょだ)
確かに顔のパーツはどれも綺麗にととのっていて派手な感じだし、髪の色は明るい茶色でスタイルはモデル並み！他の女子には漂ってないオーラがあってNO,1と言われるのもしぶしぶうなずける。でもいつもツンとしていて男を寄せ付けない何かを持っていて、そこが相沢との大きな違いだ。相沢の紹介は初めにしたから７人の紹介はこんなとこ。
ふぅ、人の紹介ってけっこうつかれるよな。
そして「みんなは好きな人いないの？」の問いかけに即答したのは意外にも横田だった。
「おれは・・・・いるよ」
みんなが固まる。当然のリアクションだ。食べるか眠るかボケっとしてるかの横田に好きな人がいる。これは１カ月前校長が朝礼でものすごい量の鼻血を出して以来のビッグニュースだ。
つづく
