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根本的に酒には強い私だった。

光太郎はそのうちひっくり返って寝てしまった。



課長が

「明日は休みだったのか?」と聞いた。



「いえ…とりあえずは遅番です。」



「明日大丈夫か?」



「社会人ですから~」とガッツポーズ




みんなが拍手してくれた。



「それに比べてうちの息子はいったい……どうなってんだ?」


社長が光太郎を見て言った。



「こんなに飲むのもめずらしいわね。

いつもはね…弱いから飲まないんだけど……」奥さまが心配そうに言った。




「春湖ちゃん 光太郎が芸能人なのは内緒にしてくれ。

社内ではそんな噂だけがあるようだからあくまで噂で誤魔化したいんだ。」


社長がそう言って笑った。



「はい でもびっくりしました。

サインと記念写真が欲しいところです~」




「でもガッカリしたでしょ?テレビで見るのと

全然違うからね。」幸子さんたち女性軍が子供を寝かしつけて降りてきた。



一世さんが

「今日は寝てくれたわ」ホッとした表情で課長の横に戻ってきた。



「春湖ちゃんは大丈夫?」




「はい。でもそろそろ帰ろうかと思います。

明日仕事だから・・・・・。」



「泊まって行ったらいいのに~」




手首を掴まれた。



「泊まってけ~~春湖~~」



光太郎が

起き上がった。




フラフラ~としてまた座りこんだ。



「大丈夫ですか?」




「うん~全然~~」




「光太郎 部屋に戻るか?なんかつかれてんだな~

おまえらしくないな…」課長が言うと



「なんかつかれてんのは確かだな」




「寝るか?」課長が言うと




「春湖送りがてら少し頭冷やしてくるわ~」




光太郎がなんだか寂しそうに見えた。




「何もしないでごめんなさい。

こんなにごちそうになって…プレゼントまでいただいて

素敵なクリスマスイブになりました。

ありがとうございます。」



本当に素敵な夜になった。



もし一人で結局 帰って来ない秋杜を待ってたら

イライラしてたいへんだったろう。



「タクシーは今 混んでるから15分くらいかかるらしいわ。」



美子さんが言った。




秋杜は帰って来れないくらい

たのしいクリスマス過ごしてるんだろうな……




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