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二人の心が結ばれたあの初雪の頃が嘘のように

毎日毎日雪は降って


知らない人とも

「雪はいらないよね~」と会話できるほどの雪だった。



毎朝私たちは キスで挨拶する。

行ってらっしゃいのキス

お帰りのキス


そして寝る前のキス



甘いキスの中で暮らしていた。


朝 秋杜が登校する時には

私が買ってあげたマフラーを巻いてあげる。

その間も 秋杜の唇は私を酔わせてくれた……。




そんな距離が縮まっていくほど

いつになったら全部秋杜のものになるんだろう



私の頭の片隅には そんなことばっか考えていた。



多分…きっと女慣れはしてる…はずの秋杜が

いつ自分の全部を求めてくれるのかが今の私の大きな問題だった。



準備は万端 いつでも来い

私の頭の中はそんな期待感で一杯だけど…今のとこ

秋杜はそれ以上は 求めてこなかった。



  おかしいな……



おやすみのキスの後は 秋杜はそのまま部屋に直行だし

遅くまで電気がついているのは

多分テスト勉強をしているから



学業の邪魔はできない……。



  慣れてる女はやだね~~



そんな余裕…いらないわ……

まーくんに捧げた大事なものが今さらながら…もったいない



秋杜に…捧げたかったな……。



好きな人に捧げる…それがけっこう重要なことに

今回気がついた。




秋杜はどう思うかな…

まさか初めてだとは思ってないだろうけど……




一緒のベットで温め合って…朝を迎える日は…いつになるのかな……



窓の外の雪を見つめながら……




「明日も積もるのかな~」そうつぶやいた。

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