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萌のことや 年上の女のことや 実はいろいろと
気になっていたけど…秋杜を信じることに決めた。
それには 私は自分がもっともっと輝いて自信を持たなきゃ
行けないって思った。
課長がお休みの日に
一世さんとランチをすることになった。
一世さんが行ってみたいと言ったレストランで待ち合わせをした。
私が行くと 一世さんは手を振って立ちあがった。
「お久しぶりです~。先日はごちそうさまでした。」
「ひさしぶり~なんだか春湖ちゃん輝いてない?」
「うふふ…わかります~?」
私が照れると 一世さんが
「座って~~早く聞きたいわ~~」と笑った。
一世さんはステーキのAランチ 私はエビフライのBランチ
「それで?例のカレと何かあったの?」一世さんは早く聞きたいオーラーだった。
「そうなんです。」
秋杜とのことを一世さんに話すと
「よかったね~~」と手を叩いてくれた。
食事が運ばれてきて 私たちは食べて喋って楽しい時間を過ごした。
「一世さんは…課長のこと全部信じてますか?
信じられますか?」思わず言いづらい質問をしてみた。
「難しい問題だよね。
気になってないって言ったら嘘になるし…だけど
信じたい…信じようって思ってる。
だってカレの周りには 春湖ちゃんのように若くて可愛い子が
たくさんいるんだもん……。そんな若い子が…もし…もしも…カレに
近づいたら…カレは大丈夫なんだろうかとか…やっぱり正直考えることあるよ。」
「よかった~一世さんでもそうなんですか…。
ホッとした~~私もカレに信じるって言ってホントは
いろいろ気にしちゃう……」
「好きだから気にしちゃうのよ。
若さや一緒にいる空間は邪魔できないけど
自分が輝ける場所で輝こうって努力してたら……
きっと自ずと輝いて 自信もつくと思うのよ。
私はいつもカレに見られてるっていうプレッシャーが好きだった。
だから仕事にも力を入れたし
結婚したあとは家庭で輝くことを選んだ。
カレのためだけに…輝ける女でいたい……
日々努力を重ねてるのよ。」
一世さんはニッコリと笑ってそう言った。
左薬指のプラチナが輝いている。
「課長 お守大丈夫でしょかね。」
「きっと大変だと思うわよ。
二人とも私が一番だから…もちろん…カレにもね……。」
「カッコいい~~一世さんは私の人生の憧れの人だわ。
一世さんみたいになりたい……。」
「そんな~~私は春湖ちゃんみたいに
若くて美しくて…カワイらしくて…うらやましいと思うわ…。」
「恥ずかしい……」
「いい恋してね。無理しないで…
相手を思いやれる関係が一番だから……」
「はい…そうですね。
私は課長と一世さんをお手本にして…カレと結ばれる日を
夢見ることにします~」
「いい笑顔ね~春湖ちゃんのそういうとこホントに素敵よ。」
一世さんがニッコリ微笑んだ。
「はい!!頑張ります!!」
一世さんと話してると 楽しかった。
きっと私の気持ち一番わかってくれる人
心強い気がした。




