表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/223

       057

読者さま  100人突破(涙)

お気に入りに入れて下さってありがとうございます。

毎日 励みになっています。

できれば…感想なんていただけたら…

本当にうれしいです。

これからも よろしくお願いいたします。

最悪な気分で朝を迎えた。



  二日酔いだ・・・・めっちゃ頭痛いし…



リビングに入って行ったら

秋杜がキッチンで立っていた。



「何してんの・・・・?」

頭をおさえて私が言うと 秋杜が驚いたように私を振りむいた。



「あ…春湖…ごめん……。」



「え?何?」



「ケーキ作ってくれてたんだな……。」




急に恥ずかしくなって


「いいよ・・・気にしないで・・・」



「あ・・・だって……昨日もしかしたら

待ってたんだ……?」



「待ってないし……」情けなくてイライラしてきた。




「なんで捨てたんだよ…。今日だって食べれるし……

もったいないだろ……?」




秋杜の様子にイライラしてきた。



「遅刻するよ・・・今日 ゴミ係でしょ?」



私はゴミ袋を奪い取って 上から生ごみを捨てた。




「うわ・・・!!何すんだよ!!」




「ゴミなんだって!!ゴミなんだから捨ててきてよ!!」

痛い頭がガンガン脈打ってきた。



「もう…もう終わったんだから!!!」


思わずヒステリックに叫んでいる私が 恥ずかしくて

慌てて風呂場に飛び込んだ。




「春湖!!!」



秋杜が私を呼んだ。



パジャマのまま私はシャワーをかけた。




「春湖って!!!」秋杜の声




「いいって!!早く学校行け!!バカ!!!」




情けない私にお似合いの パジャマまでずぶぬれの姿



「ごめんって……」



秋杜の声が悲しげに聞こえた。




  哀れまれてる……やめて…情けない



いつものように強気で言ってよ。



「いい加減にしろって大人のくせに大人げないっていいなよ!!」



「春湖・・・」



「うっさい!!早く行け~~~!!!

あんたなんて大嫌い!!」




「じゃあ 俺どうしたらいいんだよ。

俺がひっついてたら迷惑なんだろ!?だから春湖が言うように

自分の世界で楽しめば おまえが少しは楽になるのかって

俺だって…俺だって考えてんだよ!!!」



秋杜が怒鳴った。




  ビクン……



「勝手なこと言ってんの春湖だろ?」




浴室のドアが明るくなる・・・・・。




  行っちゃった・・・・・・。



へなへなと座り込んだ。



「情けね~~~ぞ~~~ぉぉ~春湖~~~!!!」




そんな自分がすごくイヤだった。


秋杜だってやっぱ…悩んでるんだ……。

私が突き放して…


突き放されたら怒って………。



どっちがガキなのか・・・五歳年上なのか・・・わかんないじゃん……。




ほんと…もういやだ。

私はどうしたいの?



秋杜を困らせてるのは……私………。




もう一緒にいるの……やめよう……。

今日帰ってきたら


由美ちゃんに電話する。



「もう無理だからって………」



ホントの心は 少しでもそばにいたいって叫んでいるけど……



それじゃダメだよ……。



秋杜を求めて 重くなるから………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ