表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/223

       045

昨日の夜 眠れなかった……。

秋杜のことをどんどん好きになってる自分がおさえきれなくて


男には理性がないって秋杜に 言い放ったけど

女にも理性のないやつに 私の名前もリストにあがった。



秋杜と二人分の弁当を作りながら



どうして自分はあんなことしちゃったんだろ……

自分でも思っていない行動に 落ちこんでしまった。



気合いの入った弁当を眺めて

箸箱をセットして色違いのバンダナで包んで時間を見る。



「まだ…起こさなくていいかな。」



シャワーを浴びて胸に少し冷たい水をかけた。


  熱のある心臓を少し冷やしたくて…。




リビングに出ると寝ぼけまなこの秋杜が

ソファーにボーっとして座っていた。



  ドキン


昨日のことは秋杜は何も知らないけど

私は後ろめたさで一杯だった。



「お…おはよ…自分で起きれるんだ?」



「昨日 寝ちゃったんだな俺……。」



「風邪ひかなかった?」



「それより…」立ちあがって私の前に進んできた。



  もしかして…昨日のこと…知ってる?



頭に巻いたタオルを取って 「俺楽しみにしてたんだ~」




そう言うと私を食卓のイスに座らせた。



「え・・・?」



秋杜は私の髪の毛に顔を近づけて 「クンクン…」と鼻を鳴らした。



それからドライヤーを持ってきて私の髪の毛に温風をあてる。


「学校間に合うの?」



「うん~だから早く起きたんだ。」



ドライヤーの音が優しく聞こえて私は 目を閉じた。

昨日買ってきたスタイリング剤を半乾きの髪の毛になじませて

ブラシでセットを始めた。



「秋杜って…いつからこんなこと覚えたの?」

 


  他の女で覚えたの?



「春湖の髪の毛ってずっと長いじゃん~

春ママがいつもこうやってやってたじゃん~それをみてて

俺が絶対にやりたいって思ってたんだ。」



「え・・・・?」




まだうちらが小さい頃

お風呂あがりには ママが器用だったから

丁寧に髪の毛を乾かしてくれて

朝は可愛く結んでくれた。



そう言えば たまに遊びに来ていた秋杜はいつも

横でその様子を真剣に見ていて



「秋杜 美容師になったらいいんじゃない~」とか

ママと由美ちゃんが言ってたのを思い出した。




「せっかく丁寧に乾かしてくれても朝はひっつめていくのよ。」




「そうなんだ~。」



「なんて言ったって デパートの顔ですから~~」




ドライしてくれた髪の毛を撫ぜて見た。

しっとりとしている……。



「このスタイリング剤は合格だな~~」

秋杜はそう言いながら私の頭に顔を近づけた。



「犬みたい~~」

私は恥ずかしくて 思わず笑いでごまかした。



「この匂いは全部俺のもんだから……」

そう言うと後から私を抱きしめる。




  イヤ~~~ン~~


もう私は 失神寸前・・・・・・。

からだじゅうが熱く 脈打つのが自分でもわかるくらい

秋杜に触れられたところに電気が走る。




  もう体が何個あっても…足りないくらいだよ…


秋杜の行動一つ一つが刺激的で 私を甘い魔法に追いこんで行く……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ