表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/223

      034

気がついた時 私はベットの上だった。



「あれ・・・・」頭がクラクラして起き上がれなかった。


部屋のドアがあいて 光がもれた。



「ん~~私なんで寝てたの?」



ドアが閉まって真暗に戻った。



まだ少ししたら ドアが開いて誰かが入って来た。


「ママ?みんな帰ったの?」



近づいてきたのは 秋杜だった。



無言で私に水を差し出した。



「ありがと」私は一気にその水を飲みほした。



「みんなは?」



「やだよな。酔っ払いは~一人残らず寝た。

だらしないったらない……」



「どこで?」



「リビングで~春湖はそのまえにつぶれたし……」



「ゴメン・・ゴメン・・なんか楽しくて飛ばしたんだわ……」



私は体を起こそうとしたけど

頭がフラフラしてまたベットに倒れ込んだ。



「いつも飲んだらそうやって寝るのか?」



「飲みすぎると寝ちゃうんだよ……。」私は頭をかかえた。



「もっと自分の限界考えて飲めよ。

場所とかわきまえて…家族と一緒ならまだいいけどさ

危ないだろ?どこでも寝るなんて女のくせに・・・・」

秋杜の声が少し怒っていた。



「悪い奴いたら…どうなるかわかんないだろ!!

大人大人っていうならしっかりしろよ。

春湖は俺の前で 大人ぶるわりには 危なっかしいんだって!!」




  もしかして心配してくれてる?



「うん…ごめんね……。」

確かにそうだ……。今まで無傷なのが不思議なくらい




「まったく……。もう…酒飲むなよ。」



「え?それは無理だよ……。大人=酒 それが決まりだもん~~」



「ならさ…もっとちゃんと飲めよ。

だらしない どこでも寝る女なんてさ……」




  まったくだよ・・・・・。



「気をつけます・・・・」秋杜がおにいさんのような錯覚




素直に謝っておこう……。



「そう言えば…さっきの質問…あの子が彼女?」

気になることせっかくだから聞いておこう……。



「違うし~~」



「だってめっちゃいちゃついてたっしょ~でも結構年上っぽかったよ。」




「25歳だからな」涼しい顔で言う秋杜に私は驚いた。




「年上…すぎるじゃん!?」



「彼女じゃねーからどうだっていいんだって~~~」



私はさらに頭がクラクラしてきた。



「じゃあ どーいう関係何だろ……」



「まぁ・・・俺の人生にとっては勉強させてもらえる教材の一つかな…」



「教材~~~!?何言ってんの?

私酔ってるせいか…秋杜の言ってることわかんない……。」




「いいよ、春湖にはわからなくて……

とにかく教材の中の一つだって事……」




  ん~~こいつ…よくわかんない~



「体の関係あったりするんだ?」




「想像にまかせる。」秋杜は少し挑戦的な顔をした。




「じゃあ…教材の一つってそんな教材が一杯いるんだ!!!」



あの・・・・秋杜が・・・・


私は短い時間で 秋杜の15年間を旅してきた。



「秋杜…汚れちゃったんだね……おねえさんは寂しいよ……。」



  めっちゃショック……



男友達にもそんな奴がいたっけ……

そういえばそいつも ちょっと秋杜風な俺様だった……。




「私のことを 俺の女だって見てくれた 純真な秋杜はもういないのね……。

なんだかちょっと悲しいわ~~

それも私よりずっと年上の女と……

ちゃんと自分の生活の中であった女の子を見つければいいのに~~

10歳年上と………何か乱れてるよ~~秋杜~~~ぉぉ~~」



まだ酒が入ってる私は 大げさに嘆いた。



  っていうかめっちゃショックだった……。



私は五歳の年の差で壁を必死に作っておさえてたのに

十歳年上と・・・・・・・だなんて……




「男ってね・・・・どーしよーもない生き物だよね~~」




私は まーくんのことも思いだしてそうつぶやいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ