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      033

なかなか現れない秋杜を待たずに 祝いの会を始めた。



相変わらずのパパと尚ちゃんのしょう~もない親父ギャグを

聞かされてウンザリしてたけど



パパがとっても楽しそうで…大げさに笑ってお酒につきあってるうちに

すっかり酔ってしまった。



「遅いよ~~秋杜~~」由美ちゃんの声




「秋杜~何してんだ~~春湖がお待ちかねだぞ|」

尚ちゃんが立ちあがった。




「ほれ ここに座れ~~」


パパが私の横に座布団を置いて 秋杜を座らせた。




さっき…会ってるけど あの時は無視されたから……

秋杜はどんなふうな態度をとるだろう。



「ひさしぶり。高校合格おめでとう。

やっぱ秋杜のここは違うね~~」



私は秋杜の頭を指差した。




秋杜は軽くうなずいただけで テーブルの料理に手を出した。




  おいおい……相変わらず感じ悪い




さっき一緒に歩いていた人は彼女?と聞いてみたかったけど…

やっぱり…聞けなかった。




「春湖 ずいぶん飲むな~」



「毎週飲んでたもん~~忙しかったんだよ。

あの地域で女子短大はうちだけだったから…合コン三昧で~~

私には楽しいこともなかったから 飲む係だから~強くなったんだ。」



  しかし…やっぱ飲みすぎると・・・・・




急に楽しくなってきた。




「秋杜~~秋杜~~さっきの女は??彼女かい?」



酔いにまかせてとうとう禁断の質問をした。




「何?秋杜 いつ女なんてできたんだ~~?

うちの春湖だけじゃないのか~~」パパもかなり酔ってる。




「飲め~~秋杜~~」私はそう言いながら

秋杜のコップにジュースを注いだ。




「相変わらず…感じ悪いぞ~~~」


秋杜はムッとした顔をしてるけど私のテンションは上がる一方だった。




「ほれ~~ジュース ジュース~~~

秋杜も女ができたんだね~なんかおねえさんとしてはめっちゃ

うれしいよ。ほれ ほれ~~」



そう言って秋杜にコップを持たせた。




「あと四年後は一緒に酒飲めるね~でも……やっぱ長いわ~~

まだまだ先の話だね~そん頃 うち…結婚してっかな~~」




「無理だな」


ぼそっと秋杜がつぶやいた。



「何で~~無理なの~~~?無理なことないよ~~

うちだってその気になれば それなりなんだから~~」



だんだんいろんなことがわからなくなってきたけど

私はとっても気分上々になっていた。


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