表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/223

      029

「なんで俺から逃げる?」



秋杜の言葉に私は 戸惑った。



「逃げるなんて…そんなことないよ…。」慌てて答える。


 

  だってそれは図星だから・・・



「運命にまかせて…その波にのまれればいいだろう?

なんで騒ぐ?だから間違えるんだよ。」




  おい…おまえ…いったい何歳だ?



「ちょ…ちょっと…それは私が間違ったことしてるって言いたいの?」




「間違ってるさ~どう考えても…誰に聞いても…

おまえは俺と結ばれるために生きてんのになんで逃げる?」



「あ…あのね…私はもうすぐ成人するんだよ。

だけどまたあんたは中学生じゃん…。どこにこんな一応年の女が

中学生と本気で恋なんてする?

間違ってるじゃん。私にはやっぱ恋人って目線では見れない…し

みたくない…絶対おかしいもん~」



  そう世間さまもそう思うよ……



「人の目なんて関係ないだろ?

大事なのは俺が世界で一番 春湖を愛してるって事実……。

春湖だって無駄な抵抗さえしなければ…きっと絶対俺と愛し合える。」




秋杜の自信満々な様子は とても中学生とは思えない。



「無駄ってね・・・・あんた・・・・」 あんまりでしょ……




秋杜が立ちあがった。



「デカ……」思わず口にしてしまった。




そして私の前に立ちはだかって 私の顎を上に向けた。



「な……何?」




「運命に逆らうな春湖……。」




「なんだかおかしな自信だよね…運命なの?

ありえない~ありえないったら~まったく…秋杜も

いつまでもお子ちゃまなんだね。」




「黙れ……。」





「秋杜の住む世界と私の住む世界は……違うんだよ。

それを無理したら…もし付き合ったにしても

きっと別れてしまうから……。」




「俺と春湖は運命だって……。」






私は壁に押し付けられた。




「痛いよ…秋杜……。」




その時また秋杜の唇が触れて 私は体が金縛りにあったように動けなくなった。




「俺は…待ってるから……。

おまえが俺を男として見てくれるの…待つしかない。」



唇を離して 秋杜が言った。




心臓が飛び出しそうなくらいに ドキドキしていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ