025
くだらない…くだらない…
私はなんて愚かでバカだったのか……。
悔やんでも 悔やんでも 時間は戻せない……。
それなら…絶対…乗り越えてやるんだ……。
意味もなくショッピングセンターをうろついていると
いろんなカップルとすれちがう。
この中に純真に愛し合ってるカップルは
何カップル中 何カップルなんだろう……。
そして私のように男に騙されてる痛い女は何人いる?
男なんて…男なんて…もう絶対安易に信じるもんか……。
今きっと私 眉間に深い縦じわできてる……。
情けなくて泣くと 自分をさらに追い詰めるからね・・・・・
あいつとはキレイさっぱり すっぱり別れてやるんだ~~~!!
こんなに痛い子を自分自身で追いこまないように……
私だけしか私を守ってあげられなからさ……。
傷がいえるまで 恋なんてしなきゃいい……。
自分だけを愛してくれる人に出会うまで じっくり一人でいればいいよ……。
塾は…やめさせてもらおう……。
こんな後で 騙した男に勉強を教えてもらうなんてバカでしょ…
地方の四年制大学はあきらめて 専門学校か短大か……
三階の専門店街をぶらついていると 本屋で立ち読みしてる秋杜を見つけた。
一段と背の高い秋杜は 一般にまぎれてても
そこだけオーラーがあった。
中学生なんてきっと誰も思わないだろうな…
私服の秋杜はどこから見ても大人びて 高校生でもいい…
大学生でも通るかも知れない……。
『俺のところに戻ってくる』自信たっぷり言いきったのは去年だった。
一年しかたってないのに今では とても
まだそう思ってたりする?なんて声もかけられない……。
相変わらず冷たそうな横顔……
どんな学校生活を送ってんだろう……
冷た過ぎてきっと敬遠されてて浮いちゃったりしてて……。
秋杜は…嘘をついてまで性欲のままに生きる男にはならないでね……
そう祈るしかない……。
さ…ぁ~残りの作戦を…決行するか~~~。
いざ決戦
真実をありのまま受け止めてやる…私はまーくんの部屋に向かった。