023
男ってもんが どんだけの嘘をつくのか…勉強しようと思った。
あれから本当に熱が上がって 三日間天井を見ながら考えた結果……。
そう思ったら 不思議と辛くなくなった。
そうやって嘘つき男に制裁を加えてやろう……。
最初は腹立ってスル―していたメールを再開させた。
『やっと熱がさがってきたよ~~
会いたい~~。いつ会える?』あくまでも 何も知らない振り
ちょっとして
『メール来ないから心配したぞ。じゃあ次の土曜日は?』
『りょうか~~い!!塾は来週一杯お休みするけど
土曜日会うの楽しみにしてるね!!』
『俺も楽しみにしてるよ。』
携帯を閉じて ため息をついた。
まーくんに開花された 大人の世界…週末は…どうする……
裏切られてんのに 抱かれる?
抱かれたくない半分 それでも 抱かれたい半分
心の中をのぞいたら そう言ってた。
それでも抱かれたいって…私の頭の中いったいどーなってんだろ…
めっちゃ軽蔑しちゃう……。
だってこれが最後って思ってなかったから……
ちゃんと言い聞かせてから…抱かれたかった……
こんなことになるなんて…それじゃあ秋杜の言うとおりじゃん
秋杜は中学に入学して またさらに進化をとげていた。
見た目は高校生に見えるくらい大人びてさらに身長が育って
180を超えてきた。
たまに見かける制服姿の秋杜は とても気軽に声をかける対象ではなくなった。
精神的ガキを指摘する以外 どこもガキと言える要素は見えない
まだ…秋杜は私を想ってくれてるのかな…
ブンブン
なんて都合のいいこと……
秋杜とだけは…そんなことになりたくないって私は思ってたんだから…
そう…やっぱダメなんだよ
生きる場所が違うんだって……
私はあのわがままクソ王子の成長を見守る 年上の幼なじみでいいんだって…
やっぱり自分と同じ場所で生きてる人と恋しなくちゃね……。
とりあえず私は…私の恋に…決着つけなくちゃ前に進めない……。
しばらく男はいい……。
信用なんかできないから~
秋杜はそんな男にならないといいけど………。
週末…どんな制裁を加えてやろうか
そして自分が気持ちよくこの恋に終止符打てるか……
ここ乗り越えなきゃ きっと傷つくから……。