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両親がきて にぎやかだった。

安静が解けて 面談室に出て 両親と話しをした。



パパは複雑な顔をしていたけど

尚ちゃんが


「こうなる運命だったんだし 少し早いのは俺たちが若い

ジジババになれるとおもって感謝しようよ。」と言った。



「わかってるけど・・・俺の大事な娘がとうとう……と思うと

やりきれないんだよ。」



「どこかの馬の骨よりさ 秋杜の方がいいだろ?

なんたって秋杜の想いは海よりも深いし~~」



尚ちゃんは 本当に秋杜が大切なんだなって思った。




「そりゃそうさ。秋杜なら春湖を幸せにしてくれるさ……。」


パパはそう言うと尚ちゃんに握手を求めた。



「秋杜が一人前になるまでは俺が責任持つから 安心してくれ。」



尚ちゃんはパパの手をギュッと握った。




「会社にも早めに話さないと……」



「うん。明日にでも連絡入れる。

体調よくなったらギリギリまで仕事したいんだけど……。」




「秋杜には言ってないんだけど 秋杜が卒業するまで

春湖はママのとこにいたらいいんじゃないかって言ってたの。」



「え?」



「お腹が大きくなって一緒に住んでたら近所の人の目もあるし

秋杜の学校でも問題になるでしょ?

それでなくても男と女だからそう言う目で見てる人はたくさんいるから。

卒業さえすれば 誰に後指さされることもないんだし

お腹が目立ってきたらママのとこ帰ってきなさい。」



ママの言ってることは確かなことだった。



  だけど………



「うちが遠かったら週末でも会える距離の 尚ちゃんの家でもいいし

今日秋杜帰ってきたら 話すつもりだから。」




  だけどわかってるけど……



「二人の気持ちは固いんだから少しくらい離れてたって平気でしょ?

秋杜はとりあえず卒業だけは、問題なくさせたいからね。

春湖だってその辺 大人なんだからわかるよね?

本当は国立でもいけるって言われてる頭なのに 今回のことがあって

秋杜はあきらめたんだから……

卒業して美容の専門学校に行くって言ってるし

早く一人前になってくれれば あんただって安心でしょ?

高校卒業は最低ラインだからね今は。」




  軽く責めてる?ママ……



「考えておくよ。」



「秋杜のためなんだから あんたが先にたってそう言う事に

していかなきゃダメなのよ。子供のためにも……」



「うんわかってる……。」




少しくらい気持ちになった。




秋杜のため 私がしっかりしないと……




だけど……



私はお腹をおさえた。

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