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朝 起きるとまたさらに具合が悪くなった。
昨日の夜 秋杜の声を聞いたら少し元気になれたんだけど
今日は朝から最悪だった。
秋杜がいたら甘えられるんだけどな……。
熱を計ると 7度あった。
微熱か……休むわけにもいかないし~
秋杜が帰ってくる日が誕生日だから
次の日 学校が休みの秋杜と一緒にいたくて 休みを変えてもらった。
頑張ろう……。
寒気の中でシャワーをしていつもは
秋杜が乾かしてくれてセットまでしてくれるけど
今日は一人でやった。
明日もあさっても・・・
「まったく……こんな時に風邪ひくなんて~」
仕事の帰り プレゼントを見て行こうと思ってたんだけど…
すっかり風邪をひいた私の憂鬱な一日が始まった。
今日は暇で時間が長かった。
昼休みの前にお腹が鳴ったかと思ったらすき過ぎて胸が悪くなった。
「具合が悪くてもお腹だけすくんだから困ったものね。」
「何独り言言ってんの?」先輩が言った。
「なんか具合悪くても食欲だけあるんです。
だから痩せないんですね。」
「でも少し顔色悪いわよ。
大丈夫?」
「ご飯食べたらきっと復活します~」
「まだ若いからね~まず食べなさい~~」
先輩が日替わり幕の内を持って横を通り過ぎた時だった。
白米の匂いが私の鼻の奥にささった。
普段は大好きなご飯の匂いだ 今日はものすごく不快だった。
う・・・・・やば・・・・
私は慌てて食堂を飛び出してトイレに駆け込んだ。
うえ~~~
しばらくトイレで苦しんだ。
これ…お腹の風邪ってやつかな……
昔 なったことあったな………
と 考えていた時のことだった。
生理・・・・・・・?
いつも遅れがちだから……今まで気がつかなかったけど……
そう言えば……
私は慌てて携帯を確認した。
指を折って数える……。
いち…・に………じゅう……じゅうご……
「遅れてる……。」
頭が真っ白になって 何度も何度も指を折った。
心当たりはそれは……それなりにあると言われれば……
「ちょっと……どうしよう……。」
私は恐る恐る お腹を触った。
違うよね……間違いだよね……
自分に言い聞かせる。
この胸のムカムカさ……熱っぽさ……
まさかね~~まさか…ちょっと遅れてるだけよ……。
結局 私は昼食を食べ損ねた。
「大丈夫?ご飯食べたんでしょ?」
「はい……。」
「顔色悪いよ?」先輩は私の額に手をあてた。
「なんか熱いし……帰ったら?」
「今日は…頑張ります……。」
一人になる気分じゃなかったから 定刻までなんとか仕事をこなした。
もし妊娠してたら……
秋杜はなんて言うだろう……。
また…私は秋杜の足を引っ張ってしまうんじゃないだろうか……。
違うよ……
遅れてるだけよ……
いつもより…少し……遅れてんのよ……。
胸だって…張ってるし……
一人ブツブツ言いながら……家路を急いだ。
絶対 大丈夫だよ………!!!
空を見上げたら 澄んだ空気はもうひんやりしていた。