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~Ageless love~ 

もうダメだって思っていた秋杜との恋だったけど……

愛する人は私の横で寝息を立てて眠っている。



朝日がさしこんできて目が覚めた私は また幸せにつかっている。



わがままで自分勝手で自分のしたいことしか興味を示さず

口を開けば乱暴な愛の言葉で 私を翻弄させてきた 小さかった秋杜が

いろんなことがあったけど

ものすごい成長をして…私のところに戻ってきた。



ずっと私を追ってくれた秋杜の愛を 今なら感謝できる。



きっと私たちはこうなる運命で それに向けていろんな壁を乗り越えてきたんだ。



私は初めて自分の人生が愛しいと思った。


「秋杜…学校だよ……」


少年のようなあどけない寝顔をもう少し見ていたかったけど

秋杜には学校があるから……


「秋杜~~~」



「う~~~~ん……まだ…もう少し……。」

子供のようで可愛い……



私がベットから起き上がろうとしたら 秋杜が抱きついてきた。



「キャ……」

ベットに引き戻される。


「ごめん…起きる起きる……春湖を食べる時間が俺には今

一番大事だったんだ~~~」


そう言うと



私は秋杜の朝食になる。


初めてだと打ち明けてくれた不安そうな少年はもうここにはいなくて

何度も愛し合うたびに

学習力のある秋杜はどんどん私の弱いところを吸収していく……。


疲れ果てて眠る前の行為では

もう完璧な男に成長していた。



さすがに五歳違うと体力も違う……。



朝から元気一杯な少年にたっぷり愛されて 私の朝は始まった。



幸せで甘い二人の時間

誰にも邪魔されたくない……。



ルイトとの騒動が怖かった。

これからもしかしたら降りかかるかもしれないこの生活に……



幸せすぎて怖くなる……。



もう二度と 秋杜を失いたくない……。




制服に着替えた高校生は 違う意味で眩しかった。



「学校行きたくないな……。」頬を膨らませる秋杜



「なんか…赤ちゃんみたくなったんじゃない?」私がおかしくて笑うと



「ずっと一緒にいたい・・・」と言って抱きしめられた。




「私もだよ…だけど会えない時間だって必要なのよ…。

会いたい 会ったら何を話そうか 何をしようかって…愛を育ててくれる…

離れてる時間があるから 愛が注入されるんだから~~」



「うわ~めっちゃ名言!!」



秋杜が玄関で靴をはいている背中が愛おしかった。



「いってきます~」秋杜が笑顔で言うと たまらなくなってキスをした。



そして甘いとろけそうなキス……

 


名言吐きながら 一番自分が叫んでる。



  離れたくない  って



「やべ……また・・になったら遅刻する~~」


そう言って唇を離した。



「ほんと~大変!!早く行って~~」



「ん!!じゃあ…行ってきます。」



秋杜は元気にそう叫ぶと 外の世界に飛び出して行った。




  早く帰ってきてね……。




胸がドキドキしてる……。

秋杜と愛し合うたび 愛が募っていく・・・・・。





「大好きだよ…秋杜……。」



春の日差しが優しかった。




「私も早く外に出たい……。」

レースのカーテン越しに見える 雪解けが遅かった路肩の雪が溶けだして 春を感じた。

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