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「絶対 入院だもん……。」
「そんなに悪いのか?」今日の萌の顔色を見れば そんな気もしてきた。
「秋杜……死にたくないよ……」
「は?」
「私…病気なんだ……それもあんまりよくない……。」
「や…やめろよ…そんな嘘つくの……。
からかうのなしだからな。」
萌が一瞬真顔になったかと思ったら
「あははは~~」と笑いだした。
「ひっかかった~~秋杜ってお子ちゃまだから
すぐ信じるんだよね~~」萌は腹を抱えて笑いが止まらない様子で
俺は
「いい加減にしろよな。」と頭にきて叫んだ。
「あは・・・あはは・・・・」萌の顔が泣きがおに変わった。
「萌?」
「なんで…なんでよ秋杜……。
今まで秋杜がいたから頑張ってこれたのに…
秋杜がいつかうちを好きになってくれるかもしれないって…
頑張ってたのに……頑張れたのに……
最近急に頑張れなくなったのは…秋杜があの人と両想いになったからだよ……。」
「萌・・・・。」
「もういいよ……もう頑張んない……。
早く死んじゃいたい……。今日死にたい……。
秋杜の腕の中で……死にたい…。」
萌はそう言うと 布団をかぶって泣き出してしまった。
俺の頭の中は混乱していた。
「おばさんに…飲み物もらってくるよ。」
様子のおかしい萌のことを萌の母親に伝えに階段を降りてきたら
今度は下から泣き声が聞こえてきた。
「あなた…帰ってきて……
昨日…病院からも言われたんだけど……数値がかなり悪くて
入院しなさいって言われたのね…だけど萌がどうしても誕生日を
秋杜くんと 家でやりたいって言うから…
26日の午後から…入院させます……。
もしかしたら…これが…最後になるかもって……先生が……
おにいちゃんにも連絡してなるべく
早めに戻ってきてくれるように電話したから…あなたも
お仕事忙しいでしょうけど…なるべく早く帰ってきて……。」
萌の母親の言葉は……
え・・・・・?最後って?
俺はリビングのドアの前に立ち尽くしていた。