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16年間想い続けて やっと…やっと……抱きしめられた春湖を
俺は……泣かせてる……。
辛い想いをさせてしまった初めての一緒にいるはずだったクリスマス……
幸せな毎日が続く俺は 寒い冬だってへっちゃらで……
家に帰って 春湖が帰ってきたら 抱しめて 俺のキスで除菌するんだ。
ぎこちないキスも回を重ねて行けば 熱くて甘いキスに変化する。
このまま先に進みたい……
進めるはずなのに…俺が進めないのは
俺が完全な童貞だったからで……。
春湖が萌を見て 25歳の女と勘違いした時
思わず見栄を張って 教材 なんていったもんだったから……
この間もそのことつっこまれて やっぱ見栄でそのまま流してしまったから
俺はそっちの分野では経験者で遊んでるって春湖に
思われてるわけで……そのプレッシャーで俺は…先に進めずにいた。
いろんな雑誌を立ち読みしたり
違う高校に行った経験者に質問してみたり
「秋杜って・・・・まだ童貞なんだ~~」とバカにされて
普通 みんな童貞だって・・・・・。
春湖に限らず 俺はそういうことやってるっていうイメージが強いらしい…。
車に轢かれて…っていうか軽く当たって
春湖と結ばれて……甘い生活の真っただ中にいる俺の悩みは
いつ…春湖と…一つになるんだっていう幸せな悩みの中にいるだけ……
「やっぱ…普通クリスマスだろ?」経験者の友達が言った。
「クリスマスか……。」
「ところで…相手は萌か?」
「萌!?違うよ~~。萌のわけがないだろ。」俺は慌てて答える。
「違うのか?俺はてっきり萌かと思ってたよ。」
「萌は俺のことは友達だとしか思ってないよ。」
「そうかな……萌はおまえのこと俺はずっと好きだっと思ってた。
俺 中学ん時さ…萌に告ったんだよな。」
「マジに!?」初めて聞く話に驚いた。
「好きな人がいるのって逃げられたんだけど
俺はおまえのことだと思ってたよ。」
「そんな~~全然素振りなんかないし……」
「ま…それならいいんだけど……
ちゃんと萌に話しておいた方がいいぞ。あいつ知ってるのか?」
「好きな女がいることは話してる。
ただ…こうなったことは…まだ話してない…なんか言いづらくてさ……。」
「ほらな~おまえだって薄々気がついてるから
萌に言えないんじゃねーのか?」
痛いとこを突っ込まれた気がした。
確かに…なぜか萌に話せずにいた。
そして…最近は俺が少し萌を避けているそんな関係が続いていた。