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明るい日差しに目が覚めて
私の目の前で 眠る光太郎を見てた。
キレイな寝顔に昨日のことはやっぱり夢だったって…
そう思ってしまう
まだ私はドラマのシーンの中にいるような錯覚をしてしまう。
ベットから起き上がろうと動いたら
「ん~~~」と光太郎の声がして朝の光が差し込む部屋で…羞恥心の中…また抱かれた。
「もう…行かなくちゃ……」
「うん…わかってるよ…」そう言いながら光太郎は私を離さない。
「何時の飛行機?」
「12時……」そう言うと強く抱きしめられた。
「このことは…お互い忘れような…って言うつもりだったけど…
ごめん少し方向性を変える……。」
「え?」
「忘れないで……俺とのこと……」
「どうして?」
「やっぱ忘れてほしくないから……
だってさ…俺…めっちゃ真剣だった昨日……。
だから…このことを前を向いて歩くきっかけにしてほしいんだ。
俺はそうする…これからの俺の頑張りは…
ここからスタートさせるから……
そう思って春湖は俺を応援しててほしいんだ。」
なんかすごく嬉しかった。
「だから俺も春湖のこと応援するよ。
これからの人生で春湖が絶対幸せになるように…
それが彼氏なのか また違う男なのかはわかんないけど…
俺も春湖の人生のひとつの幸せを注入した男として覚えててほしいんだ。」
「光太郎さん……」
「お互い絶対幸せになろうな。
俺も一生忘れない……。生きるところは違うけど……
愛してるよ……。」
そう言うと額に優しくキスしてくれた。
「ありがとう…。
私も…愛してるわ……。」
「よかった~俺とのこと絶対後ろめたいなんて思わないでね。
俺本当にめっちゃ真剣に春湖を抱いたんだ。
俺と…春湖の二人だけの秘密……」
そう言うと強く抱きしめてくれた。
「幸せになれよ。」
「応援してるから…たくさん輝いてね……。」
「彼氏にはきっとなんか事情があるよ。
だってさ…こんないい女…そうそういないからさ……
ちゃんと話合うんだぞ。
後悔しないように……。」
「ありがとう……自信持ってみる……。」
大きな窓の風景を二人で見ていた。
大粒の雪が街の絵をかくしてしまった。
「最高のクリスマスだったよ」
光太郎はそう囁いて 私を後から抱きしめてくれた。