表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/19

さんわめ ー 「ジジイと毒」

 



 キーンコーンカーンコーン。


 そう、これは昼休みを告げるチャイム。

 昼食。ああ、なんて甘美な響きなのだろうか。

 俺はそそくさと弁当を出す。中身は唐揚げのり弁当。


 「寝起きにそんな揚げ物食えるのかよ。」

 「当たり前よ。というか、「高校生が揚げ物キツい」は歳をサバ読んでないか?」

 「喧嘩か?買うぞ?」

 え、海斗は図星な事を言われてキレたジジイってこと?


 「海斗……それでも俺はお前の友達だよ。」

 「はぁ……」

 おじいちゃん疲れちゃったみたい。ほら、縁側にいそうな顔してるもん。


 「ほんとに、何でお前に点数負けるんだか。授業あんだけ寝てて、テスト勉強もしてないんだろ?」

 「ほひろん(もちろん)

 「はぁ……」

 今度は棺桶の中にいそうな顔してる。でも、口と手は爆速で動かしてパン食ってるんだよな。


 「さて、復習するか。」

 「横で眺めてていい?」

 うわっ、心底嫌そうな顔。光栄に思ってくれてもいいのに。


 「邪魔だからコアラみたいに寝てろよ。」

 「冷たいねぇ……ん?コアラってどういうことだ?」

 コアラがたくさん寝ているのは食べたものの解毒のためだよな……


 「授業中に何が起きたか知っておくべきだったな。」

 「え?ちょ、冗談だよな?」

 「…フッ…」

 おいそこの海斗。何半笑いで聞こえないフリしてるんだよ。

 「えぇ……まぁ、じゃあ寝るか……。」


 寝たら忘れるとか言うし、大丈夫でしょう。きっと、恐らく、Maybe。





「特に何事も無かった。なんだったんだよ、あの思わせぶりなノリは。」


「良かったな、何も当たらなくて。」


「ケッ!どうせハッタリだ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ