夜勤明け…… 【WEB】
夜勤明け……
夜勤明け……コメダ珈琲(本当、AM7時から開けて頂いて助かります!)でソフト付きかき氷(宇治抹茶(新作かき氷をお試ししたかったのだが、夜勤明けのMP残量では冒険心の炎は灯らず……))を、頭キーンしながらぱくついて、期間限定ジェリコ加賀棒茶ヴァージョンをズビズビして、モーニングサービスのゆで玉子、トースト両面焼きにバター、小倉あんを乗っけてカリカリポロポロ……眠た目を、コスコス擦りながらとぼとぼ帰ってきた。
以前人魂が飛んでた当たりを、見上げながらお風呂につかろう……シャワーにしようかと思い巡らせていると……ピキッ! ズザザザザ……うぅ〜〜ん……後ろに気配を感じて振り返ると、パトカーがゆっくり後ろを付いて来てた……?
何でパトカーがいんの……? ここはアパートの敷地内の私道である。それでも堂々と真ん中を歩いていたので、邪魔なのかなと……通路を譲る。
パトカーはそのままゆっくりとわたしを追い越してアパートの方へと曲がって行った。
朝っぱらから……何かあったのかな……?
お風呂につかるかなと……結論が出たところで玄関先に止まってるパトカーを尻目に階段を登ろうとすると……ガチャッ!
「ちょっと良いかな?」
「(えっ! わたし……?)わたしですか……?」
「少し聞かせてもらいたいんだけど……?」
何を……夜勤明けで帰ってきただけだよ?
確かに、コメダ珈琲に寄り道してから帰ってきた来たけど……住んでるアパートの前だよ……? 職務質問される、由縁は無いでしょう?
「ココ住んでんの……?」
「あっ……はい(見ればわかるでしょ! 顔写真付きのIDカード光ってるし、仕事着で、お弁当鞄ぶら下げてるよ! 汗だくで、お風呂入りたいモード全開だよ!)!」
「何号室?」
夜勤で働いてる間に……何かあったのかな……?
部屋番号を告げると……。
「おい!」
もう壱人の警官から渡された、横長のカードホルダー見たいなのペラペラして……コレ見て!
そこには……わたしの今住んでるお部屋の、前の住人の個人情報がビッシリ書かれていた。
へぇ〜……何処何処の出身で、携帯の番号新しめだな……親の名前かな? 自宅の電話番号、ここらの市外局番はそんな感じなのか……。
「書いてあるの合ってる?」
「違いますけど!」
「ああ……また代わったんだ! 名前は! 部屋の番号は間違い無いね! 身分を証明出来るもの、何か持ってる……?」
「免許証ありますけど……」
「電話番号は!」
「市役所にも移転届出してますし、免許証も警察で裏書きしてますけど……?」
「してあるね! この住所は?」
「実家ですけど!」
「災害とかあった時の為にね、活用すらからさ! 緊急連結先ってある?」
「実家の母か、子供ですかね……?」
「緊急で連絡の付く方教えといて!」
「母は家にいると思いますけど……?」
「じゃあそこの電話番号は?」
成る程……ここに書かれてるのも、こんな感じで記されて行ったんだろうな……?
「はい! 免許証返しとくよ!」
「この辺りを、調べて回られてるんですか?」
「違う、違うよ! ここね! 出入りが多いのよ! しょっちゅう代わるからさ、定期的に調べてるわけ!」
「そうなんですか……御苦労です!」
「もう壱度ね! 確認してもらって間違い無ければ良いよ!」
「はい……間違い無いですけど……?」
「そう……有り難う!」
「おい(もう壱人の警官に)! 次はあっちの上だな!」
「御免ね! 有り難ね!」
「あ……はい……」
ふう〜〜〜〜〜っ……。
おや……こっちの列って、わたしの部屋だけ何……?
まじまじと外から部屋の窓を眺めて……そんなにしょっちゅう、人が代わる部屋だったんだ……。
壱年になるけど……参軒代わってたかな……ん〜ん? 多いのかな……わかんないや? でも、わたしの住んでる隣とか上下階のお部屋、何処に住んでもよく代わるような気がするかな……まっ、気のせいだろうけど……偶々だよね。
隣は弐回代わったっけ……。
至って快適だけどな……。