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影丞の行方

更新がかなりの遅さではありますが、書くことを辞めるつもりは全く無いのでご安心下さいませ。

 さて、俺は現在城下町に繰り出している。

 あのまま王城に居ても特にいい事は無いからだ。

 と言うか疲れる。ああいうキャラで居るのは面倒臭いのだ。

 時間もあるし、約束の金は後で貰いに行けば良い。

 所で、何でさっきから俺はジロジロ見られてんだ?失礼だと思わないのか、とも思うがまあいい。

 多分この服のせいだ、学生服というのはこの辺の人々の服装としてはかなり浮いている。致し方ないとも言えるだろう。

 王城からしばらく歩いたが、ここら一帯は市場の様な場所だろうか、そろそろ昼頃だからなのかチラホラと屋台を組み上げるオッサンやおばちゃんが見受けられる。

 しかし何だ、先程から視界に映る早めの昼食を食べている輩なんだが、とにかく食ってる量が凄い、重量でいえば2キロ程だろうか、しかもそれは平均的に、である、つまりはもっと食べている者も居ると言うことだ。

 いやはや、凄まじい。

 ダメだ、こんなものを見ているせいで腹が減ってきた、一旦王城に戻って飯でもたかるとしよう。



 はい、戻って来ました、王城です。

 とはいえ、既に厨房で飯はたかって来たので、腹は満腹である。

 毒を盛られそうになったが、コックに先に毒味をさせようとした所、どうしても食べないので、丁寧な謝罪をさせると共に新しい料理を作らせた。

 さて、このまま昼寝をしたいと思う気持ちもあるが、そうも行かない、色々と調べたい事もあるのだ、主に魔術関係で。

 厨房のコックさんに図書室の場所を聞いておいたので、とりあえずはそちらへ向かう事にする。

 途中の道で可愛いメイドさん(ミニスカじゃねえぞ)にあったので、紳士的に挨拶したのだが、何故か分からんがお礼を言われた。

 そんなこんなで到着である。

 なんでも、城にある塔のひとつを丸々使用しているとのことで、本の重要度や貴重さを基準に階層によってある程度仕分けされているそうだ。

 この情報は図書室にいた可愛い管理者さんから聞いた情報である。

 全部で十階層あるらしく、上に行く程貴重な本があるそうだ、となれば魔導書なんかもあるのだろうか、これは調べなくてはならないだろう。

 しかし、なんと言っても探すのが面倒だ、仕方ない、もう一度管理者さんに聞きに行こうか。



 聞いてきました。

 魔導書などの貴重な本は五階層あたりからあるらしく、基本的には右側の本棚に収められているとの事、この情報は有難い、早速行ってみよう。

 ちなみに、塔の真ん中には昇降機があるらしく、階段よりは楽だからぜひ使えとの事。

 早速乗って楽をしよう。


 チーン

 はい、着きました、五階層です。

 またもや道中(昇降機に乗ってきた)で可愛いメイドさんにあったのだが、なんでもこの国のクソな王様がメイドをいつもいやらしい目で見ており、一部の者は既に手を出されているらしく(後で命令を足しておこう)、いい加減ストレスが溜まっていた所を俺が隷属の腕輪で奴隷にしてやったが為に城中のメイド達が皆喜んでおり、とても感謝されているようだ。

 そのおかげでそのメイドさんは俺の五階から十階に渡っての本探しを手伝ってくれ、結構な数の本が集まったのでめぼしいものを選び、十冊程が手元に残った。

 殆ど全て魔導書である、とは言ってもゲームなどでよくある読めば直ぐに魔法を覚える様な代物ではない。

 魔法とはきちんと原理や仕組みを理解して、その上で行使しなくてはならない。

 魔導書はその教本である。

 魔法を扱うスキルは特殊なものを除いてその補佐をしているに過ぎない、と本に書かれている。

 しかしなんだ、魔法と言うのは化学的な面もあるみたいだ。

 生み出した魔法は時間と共に消失するが、それまでは実物と同じような動作もする。

 錬成魔法とやらがその最たる例らしい。

 魔力と引き換えに物質を生み出し、それを用いた実験なんかも出来るそうだ。

とはいえ、魔法と言うのはやはり相応に難しい。

 自分の身体を触媒に魔力と言うエネルギーを抽出し、脳から発する思念のようなもので影響を与え、変質させる。というのが基本になる。

 ただし、基本とは言え、かなりの集中力を必要とする様で、この技術は才能や育った環境などでかなり実力が別れる。と本には書かれている。

 想像力も重要らしく、例えば森のそばで育ったとある狩人の息子などは植物や生き物に触れる時間が長いからか、それらに関する魔法を得意とした様だ。

 さて、幾つか具体的な魔法にも触れていこう。

 ラノベで良くある属性への適性等と言うものはなく(もちろん得手不得手はあるが、、、)、魔法につける名前なども特に決まっている訳では無い。それでもある程度は統一されているようで、炎を扱うものであればフレイム、水であればアクア、となる。

 ただしこれはこの世界の言語を解読した(と言うか何か出来た)結果であり、実際にカタカナで書かれているようなことはもちろん無い。

 そもそも魔法を扱うことにおいて、言語は一切関係ない、各々の言語を用いて好きなように扱えば良い、と本に書いてある。

 後は特殊な魔法だが、これは俺のスキルで言えば神出鬼没、死神の鎌、負の障壁、魂縛の鎖、眷属召喚が当てはまるようだ。

 これらの魔法は発動と同時に自動的に処理が行われ、無論自身で制御することも出来、使用者の能力に応じて力を増幅させるらしい。

 さて、今更ではあるがこの世界における一般的な魔法使いの魔攻は50前後であり、これまで確認された最大値は425で、これは歴史にも名を残す、大魔導ペロペ・ロペロス、というふざけた名前の歴代最強の魔法使いが叩き出した数値らしい。

 俺の職業は死神、魔攻は1000である。

 さすがは神と名のつくだけあってかなりの力があるようだ。

 しかもまだ伸び代がある。多分だが。

 もし物防もあったなら正しく最強と言えたのだろうが、しかしそれは固定値で10、あんまりだ。

 まあいい、魔法以外にも大体は調べ終えた。

 そろそろ金と家も用意出来た頃だろう、国王にたかりに行くとしよう。

 きっと良い家を寄越してくれるはずだ。


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