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S級社畜のディストピア  作者: 茶ノ宮風香
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あぁ…戊辰戦争…

今日も更新!地区原です

窓の外を眺めていたその時…


ピンポーン ピンポピンポピンポーン



現世に別れを告げる音が響いた。



オラァ!出てこんか!地区原ァ!社会人なめんのけぇ⁉︎


汚いおじさんの大声が響き渡った。間違いない。私の上司、主任の声だ。この主任は仕事はできるが、部下を育成する能力は皆無という部下を腐らせることとついては一級品のクソ主任である。前の部署ではクラッシャーと呼ばれ、多くの社員から畏敬の目で見られていた。そんな男が春の人事異動で私の上司になり、今に至る。


おい!おらんのか!早よ出てこなドアブチ破るぞ!おい!3!2!1!


ちょ!破らないでください!今すぐ出ます!


カウントダウンが始まった時点で私の負けは確定していた。


おるんなら返事しろや!


すんません!今行きます!


そう言って玄関へ走って愕然とした。ドアノブが、無い。何故ないのか見当もつかない。思わず、


ドアノブがなくなっててドアを開けることができません!


喧嘩を売ってるのかテメェ!


正直な発言が主任の神経を逆なでする。まずい、やらかした。しかし、ドアを開ける手段はもうないのだ。無血開城したかったが、籠城するしかない。豊臣秀吉に最後まで籠城して抵抗した北条家になるのだ。負けたけど。だが、この地区原が新たな歴史を刻んでやる。


ド、ドドアノブがこ、こ壊れてるんですぅ!


壊れんのはお前の頭や!もう蹴破るわ


数秒後、ドンッ!という音がやけに遠くで聞こえた気がした。

明日も更新します

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