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S級社畜のディストピア  作者: 茶ノ宮風香
3/8

あぁ…有給よ…

今日も更新!酒の肴にでもしていってくだせえ!

ドアノブに手をかけた瞬間、ドアノブが根元からポッキリと折れた。しばし、折れたドアノブを片手に呆然とする。…なるほど、これは今日の仕事は臨時休業になったという神のお告げに違いない。私は折れたドアノブをゴミ箱にぶちこみ、ワイシャツを洗濯機にぶちこみ、冷蔵庫からキンッキンに冷えたビールを取り出し、指をかけた。カシュッ。新時代の音ともに黄金色の液体が噴き出した。世はまさに黄金時代。臨時休業を記念してグビリ。たまらない…そのまま喉仏を上下させながら缶をあおる。気分が良くなったところでテレビをつける。画面の奥では経済に疎い芸能人がしたり顔で経済について語っている。不愉快に感じテレビを切る。せっかくの休日なのになぜこうも残念なのか。ボヤきながら2缶目を開封する。プシュッ。床の上に転がっていく缶の数に比例し、意識が曖昧になっていく。


気がつくとあたりはとっぷり日が暮れていた。とりあえず最近ハマっているソシャゲでもしようと頭痛に顔をしかめつつ、スマホを手に取る。ロック画面に表示されている不在着信の数に目がいき、顔がひきつる。しかもご丁寧にSNSメッセージまで送付されていた。そこには…無断欠勤今月五回目。明日は面談をするから朝7時に出勤しろとの悪意に満ちた文面が書いてあった。


事の重大さに気づいたが、手はSNSメッセージを自然な流れでゴミ箱に放り込んでいた。気を取り直しビールN缶目を開ける。プシッ。これが大人の嗜みよな…と窓の外を眺めていたその時…!



明日も更新します。

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