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不思議なクルス  作者: あー
1/1

噂のクルスさん


めっちゃ見切り発車やわ(笑)








転校した初日、特にこれといったことは無かったが、昼休みに入った途端に、授業中も騒がしかった女子2人にお昼に誘われた。


案内がてら、一緒に食堂に行こう、とのことだ。



「あ、クルスさんだ。」


「まじであの子不思議ちゃんだよね〜」


騒がしく、人で溢れているはずの食堂で明るい髪のクルス(・・・)さんとやらは、よく目立った。


自然と彼女達の言う〝不思議ちゃん〟は褒め言葉ではなく悪意のある言葉だとわかった。


「有名なの?」


「クルスさん、あの髪色生まれつきだって言ってるけど、絶対うそじゃん」


「1回、クルスさんの親が来てたんだけど、フツーに日本人だったよね」



へぇ。

どうやらクルスさんは、ボチボチ嫌われているようだ。

確かに、ハーフな顔ではないけども、中々の美人だとは思った。



「あ、五十鈴くんは転校してきたばっかで知らないよね!!」


「クルスさんってめっちゃくちゃ性格悪いから気をつけてね!」


「そーそー!なんか割とカッコイイ先輩がクルスさんに騙されたりとか!!!」


「もーほんと女子の怖いよね!」


どっちが怖いんだか…


「こわいね。気をつけなきゃ。」


「でしょ〜!!?」



その後は、クルスさんは見えなくなったけども、クルスさんの恐ろしい所業やら、隣のクラスのなになにさんが恐ろしい。まるまる先生がやばいだの…とりあえずこの学校の恐ろしい出来事を紹介された。



どうやら、彼女達は部外者な自分を、いち早く仲間に引きずり込みたいみたいだ。


初日の授業が終わった後は、隣のクラスのイケイケな雰囲気の男の子二人がやって来て、今日はどうやら自分の歓迎会を開くんだそうな。


予定など聞かれていなかったが、もう決定事項なようで、特によるとこもなかったので、仕方なくついて行った。





学校の最寄りから2駅ほど隣の場所で、近くにショッピングモールがあるらしく似たような制服を着た同い年ぐらいの人でごった返していた。


歓迎会はカラオケらしく、看板にデカデカと激安!と書かれておりフロントも高校生が多かった。



30分刻みの料金表で、ドリンクバーは別料金。

さほど激安ではないが騙されるんだなぁなんておもったりして。



主役だなんだと言われたが、真ん中に座る気にもなれず、歌う気もサラサラないので、端に座った。



ピッピッと次々と曲を入れていき、一応自分もランキングから歌える歌をテキトーに予約する。


「ねー!!!!」


隣は昼を共にした女子で、その子が話しかけてくる。


音のせいで聞こえずらいのでその後の方に耳を寄せた。


「んー???」


「その曲歌えるんだ!!」


「え?あー、最近流行ってるよね。」


歌えなかったら入れねーよなんて思ったけど態度には出さない。


「えぇー!?聞こえないんだけど!!!」


「なんでもないよ」


「なにー!!!??」


キャハハと高い笑い声と共にこっちに身を寄せる。



その時マイクを持ってるイケイケな男の子と目が合って睨まれた。


少し何となく何かを悟った。


「カオリ〜!さっそく五十鈴をロックオンしてんのか〜!!??」


「ハァ!?そんなんじゃないからー!!ユーダイちょーウザい〜!!」


隣の女子はカオリと言うらしい。

そして彼はユーダイ。

先程も紹介されたが、今初めて印象に残った。


どうやらユーダイにはイチャイチャしてるように見えたようだ。


暗くした照明でも、赤面がわかる。


ユーダイの顔が一瞬固まる。


あー、これはヤバイなって思う。



曲が終わって、カオリの番だ。


今どきの女性歌手の恋愛ソングで、チラチラとこっちの様子を伺いながら歌っている。


歌は割と上手くて、ユーダイは聞き惚れているのでカオリがこっちに秋波を送っているのは気が付かないようだ。



こんな流れはまぁ最後まで同じように続いて、なかなか気疲れする歓迎会だった。




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