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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年上半期に作ったもの
85/514

あの頃の僕に捧げる(ヒューマンドラマ)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


幼い頃、両親の帰ってこない寂しい夜に、いつも流れてきた曲がある。

演奏者が誰かも分からず、どこからともなく聞こえる優しいピアノ。


僕を孤独から救った弾き手に会いたくて、ピアノを始めた。

あの頃の僕のような孤独な子ども達に届けたいと。


ああ、この音色だ。

記憶の中にある通りの優しい音。

大人の僕と子どもの僕が鍵盤の上で出会う。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/03/27(火) ジャンル:ヒューマンドラマ

自分を癒やすための芸術であっても構わないと思うのです。

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