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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年上半期に作ったもの
82/514

真夜中のヒール音(微ホラー?)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


深夜のひとりゲーム時間。

壁の向こう、非常階段をカツンカツンと上がるヒールの音。

延々と続く硬質な響き。


カツン、カツン。


怪談でよくあるヤツだなと笑ってから、手元のゲームに視線を戻した。

ヒールの音が僕の住む40階を通り過ぎていく。

更に上へ遠ざかっていく音を聞きながら、ふと思い出した。


そう言えば、先週からエレベーターは修理中……時にお洒落って過酷なものだ。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/03/22(木) ジャンル:微ホラー?

「ここ最上階なんだけど」ってオチにしておけば、完全にホラーになったのに……。

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