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仇敵(ヒューマンドラマ)
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捨て子を拾った。
子どもが笑顔を見せる頃には、離れられぬ心地になっていた。
同じ褥で眠っている間、幾度も、夜中に剣をかざして逡巡するお前を見た。
その度に黙って目を閉じた。
このために彼は来たのだ。
いつか彼は私を斃して去るのだろう。
その糧になるのなら、死はもう厭わしくはなかった。
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2018/02/16(金) ジャンル:ヒューマンドラマ
子どもの方が苦悩していると思うのです。




