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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2017年に作ったもの
6/514

どれもみな虚無(その他)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


そのとっくりには虚無が満たされているという。

「無い」ものが「満ちてる」って何なんだ。


買い取って、早速酒をついでみた。

盃に滴るのは黄金色の輝き。一口啜れば至福の境地。

舌鼓を打っていつになく酔いしれた。


翌朝、痛む頭の重さで気付く。

何もかもどうでも良くなる、この虚無感よ。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2017/12/02(土) ジャンル:その他

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