表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2021年に作ったもの
504/514

心にナイフを(ヒューマンドラマ)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

 教壇からは、子どもたちの顔がよく見える。

 誰も彼も心にナイフを握ったガキばっか。

 憎悪、混迷、無関心。

 どっか昔の俺と似てて、そして全然ちがってる。


 バスケットボールに賭けた青春は、学生であることの特権と共に雲散霧消した。

 残ったのは人よりちょっとばかし頑丈な身体と、選択肢のない未来だけだ。


 教師という仕事は、楽ではないが嫌いではない。

 行き詰まって息を詰めてた子どもにふと未来が開けて、はっと呼吸する瞬間を見られるから。


 膝を故障したと告げた俺に、コーチも同じ気持ちを抱いたろうか。

 俺はふうと息を吐いて、今日も、ぎらぎら輝くナイフに囲まれた教壇に立つ。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

2021/02/08(月) ジャンル:ヒューマンドラマ

『三題噺ったー!』https://shindanmaker.com/264399 からのお題です。

名無しのVさんは「教壇」「バスケットボール」「ナイフ」を使ってなにかお話を作ってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ