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春は来てしまう(恋愛、微ホラー)
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気が付けば無人のホームに立っている。
雪に埋もれた線路。どこからともなく君の声。
「帰りなよ、次の電車に乗って」
嫌だ。君も一緒じゃなきゃ。
「仕方ないなぁ」
苦笑する気配に笑い返そうとした途端、ベッドの上で目覚めた。
ふと上げた手に、一輪の花を掴んでいた。
ああ。春が来てしまう。
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2018/01/27(土) ジャンル:恋愛、微ホラー
大切な人を後ろに置いて、時間は勝手に過ぎ去っていきます。




