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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2020年に作ったもの
492/514

悪戯な君のこと(ヒューマンドラマ)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


 空が明るすぎるから、現実感なんて皆無だ。

 白い衣装に包まれた君も、棺に詰められた花々も。


 嘘くさくて泣けやしない。

 悪戯っぽい微笑を浮かべて、今にも君が目を覚ましそう。


「あの子が好きだった本も入れましょう」


 持ち出された文庫本から、はらりと一葉の写真が落ちた。

 制服姿の僕らは、このとき確かに笑ってて。

 あの日の幸福に、みるみる視界が滲んでしまう。

 ほんと、いかにも君らしい。このタイミングでとっときの爆弾落とすなんてさ!


 こんな晴れた日は、君とのさよならに相応しい。

 この青空を見るたび、きっと君のことを思い出すだろうから。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2020/12/04(木) ジャンル:ヒューマンドラマ


『三題噺ったー!』https://shindanmaker.com/264399 からのお題です。

名無しのVさんは「制服」「晴れた空」「文庫本」を使ってなにかお話を作ってください。

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