482/514
光と影(ヒューマンドラマ)
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
君と僕に一つずつ、赤いリンゴ。
艶々と秋の光を照り返し双子のように並んでた。
祖父の温かな手から渡されたそれは、だけど、一つは甘くて、もう片方はひどく酸っぱかった。
きっとあの頃から道はわかれていたんだ。
だから、君が泣く必要はないよ。
僕に刃を向ける、その行為はきっと正しいから。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
2020/11/06(水) ジャンル:ヒューマンドラマ
綺想編纂館(朧)@Fictionarys さんの企画「#novelber」
11月の間、各自で毎日1題の物語を作っていく企画です。
Day6のお題は「双子」。




