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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2020年に作ったもの
477/514

穏やかなひと(ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


 穏やかな主人公の話をしよう。昔々の話さ。


 生まれてすぐに両親と死に別れ、孤児院で邪魔者にされながら育った。

 人生ハードモード。

 けど、愚痴も言わず悪には手を染めずに成人し、結婚して子どもができた途端、無実の罪で捕縛された。


 もちろん、彼は白さ。だけどまあ、酷い拷問を受けてね、我知らず自白したらしい。

 磔刑にかけられるまで、罪と言える罪はこの偽証だけじゃないかな。


 罪のない彼だったもんだから、死んだ彼をついに天使が迎えに来た。

 ハードな人生はテストみたいなもんだったんだろ。

 合格したからには天国行きの切符が与えられるってこと。


 彼はもちろん断った。

 扉に背を向けて、「僕より相応しい人を迎えてあげてください」ってさ。


 ま、その足で悪魔に魂を売り渡し、それをきっかけに地獄でのさばったらしいから、本心がどうかなんかは知らないぜ。


 はっはっは、俺がその悪魔じゃないかって?

 いかんよ、君ぃ。思ったことなんでも口に出すようじゃ天使は迎えに来ないぜ。

 ……願い下げだけどな。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2020/10/26(月) ジャンル:ファンタジー

『三題噺のお題メーカー』https://shindanmaker.com/58531 からのお題です。

名無しのXは「白色」「扉」「穏やかな主人公」を使って創作するんだ!ジャンルは「童話」だよ!頑張ってね!

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