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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2020年に作ったもの
470/514

墓場のあやかし(恋愛)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


 今日も縁側から幼女が声をかけてくる。


「のう、お前さま。明日は台風じゃと」

「ふうん」

「十全なる注意が必要じゃと。吹きさらしの場所で寝起きする身は、あやかしと言えども辛かろうな。ましてや幼女など飛ばされてしまうかも」


 僕は黙って朝食の支度をする。

 墓場に住む御年二百歳超のあやかしについては、祖母からよくよく引き継ぎしているのだ。


「大人の姿で来てくれるんなら、入れてやってもいいぜ」


 ぽつりと呟いた途端、幼女はもじもじと悶えてそっぽを向いた。


「お前さまと同じ高さで目を合わせるのは、気恥ずかしくていかん」


 ……はい、今回も僕の負け。

 おにぎりを一つ増やして、縁側に向かう。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2020/10/08(木) ジャンル:恋愛

『三題噺のお題メーカー』https://shindanmaker.com/58531 からのお題です。

名無しのXは「台風」「墓場」「危険な幼女」を使って創作するんだ!ジャンルは「純愛モノ」だよ!頑張ってね!

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― 新着の感想 ―
[一言] 「今夜は楽しみにしてるドラマがあるのだ」  一読してからタイトルの意味に気づきました。  これは正しい意味での、大人の童話でありますな。 「神様ありがとう」  今以上は求めない。壊れるく…
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