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空想の盗作(ファンタジー)
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子どもの頃、人気のない図書館にしょっちゅう迷い込んでいた。
静謐に並ぶ背表紙達の間に、靴音だけが響く。
僕はそこでお気に入りの本を見付けるのだけど、なぜかいつも気付けば朝で、往復の道は思い出せないのだ。
大人になった今、その本達は僕の書棚に並んでいる。
著者名には僕の名前。ずるいことはしてないはずだけど、何だか少し後ろめたい。
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2020/04/01(水) ジャンル:ファンタジー




