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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2020年に作ったもの
427/514

空想の盗作(ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


子どもの頃、人気のない図書館にしょっちゅう迷い込んでいた。

静謐に並ぶ背表紙達の間に、靴音だけが響く。

僕はそこでお気に入りの本を見付けるのだけど、なぜかいつも気付けば朝で、往復の道は思い出せないのだ。


大人になった今、その本達は僕の書棚に並んでいる。

著者名には僕の名前。ずるいことはしてないはずだけど、何だか少し後ろめたい。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2020/04/01(水) ジャンル:ファンタジー

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