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おだんご柄の小紋(恋愛)
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「いつものですね」
運ばれてくるみたらし団子。
通い詰め、ようやく顔を覚えて貰った。
皿を置く娘の顔を見上げ、口を開く。
「す、素敵な小紋ですね!」
「制服ですから」
ああ僕のばか! ばか!
なぜ彼女自身を褒めなかったんだ!
毎日手を変え品を変え言葉を変え、彼女の返事のおまけに微かな笑みがついてくるまで、あと百三日。
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2020/02/04(火) ジャンル:恋愛




