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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2019年下半期に作ったもの
404/514

おやすみ悪魔(ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


今宵も悪魔は枕元に立ち、俺に世直しを求める。

王は国を安んじよ、国家安寧は玉座に座る者の義務である、と。


自分でやれと求めれば、王に陳情することが彼の正義だと言う。


俺は澄ました顔で答える。

ならば俺も正義を為そう。夜毎お前の枕元で、いかに王の安眠の守るべきか、告げてやる。


悪魔は微かに鬱陶しそうな顔をすると、黙って消えた。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/11/26(火) ジャンル:ファンタジー

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