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虹を飛ぶ(さかなさん)
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1匹のさかなが虹を上っていく。
時に重力に引かれながらも、鮮やかに輝く背びれをひるがえして。
アーチのてっぺんまでたどり着いたところで、一呼吸。
ぱちんと虹を打ってとびはねた鱗は、虹を越えて青空を悠々と泳いでいった。
光の軌跡だけが、ひこうき雲のようにいつまでも尾をひいて。
さかなはどこまでも進んでく。
いつかきっと夜空に輝く星座になるのだろう。
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2019/10/10(木)
優しい筆で鮮やかな青春を物語り、やわらかなタッチでいきいきとした少年少女のイラストを描く、スーパー鮮魚のおさかなさん。
おさかなさんがぽつりと呟くと、それだけで狼子のTwitterはきらりと明るくなります。
おさかなさんには羽があるので、空だって飛べるはず。そんな物語の主人公です。




