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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
383/514

先に行って良かったのに(和神凪さん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


通学路の事故現場、物々しい警察の制服から離れ、白い犬が静かに立ちすくんでいる。

死んだ主人をまだ守るつもりなのか。お前にも行く場所があるだろうに。

手を差し出すと、少し躊躇ってから頭を擦りつけてきた。

囲いの中を物悲しい瞳で眺め、くぅんと一声、鳴いて消えた。


「おい、そんなとこで何やってんだよ」

「別に」


背後からかかった声に振り向くと、半分透けてる同級生の姿。


どうやらこっちは、まだ自分の状況が分かってないらしい。

あの犬は、これが心配だったんだろう。

多分、呼ばれたんだ、こいつをどうにかして欲しいって。


死んでまで学校に行く気満々の制服姿に、苦笑で答えた。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/07/31(水)

可愛らしいイラストを描かれる和神凪さんのことを、私は不言実行の人と感じています。

口数少なに(実際お会いすると、そう寡黙な方ではないのですが)正しいと思うことをやり通す方。

優しさの押し売りはせずとも、求められれば手を貸すことは拒まない、そんな物語の主人公です。

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