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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
381/514

少女の魔法(七ツ樹七香さん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


少女の針には魔法が宿る。

縫い進めるごと、針は物語る。


今君の縫うこのスカートは、道を行く優しい娘の誕生日のプレゼントになる。

こちらのブラウスはお屋敷の坊ちゃんが、初めての外出に着こなすもの。


針の言葉は止まらない。

彼女が手を止めるまで。

それは、少女が自分自身を幸せにするための、優しくて哀しい幸せの魔法。

針の声は彼女の耳だけに届く。切なる努力によって保たれる少女だけの魔法。

少なくとも、今は。


いつかその魔法は、行方不明の王子を見付け、お城の王女の命を救い、王国に永の平和をもたらし……そして、幸せな少女にぴったりの、針の言葉を信じようとする素敵な男性を探し当てるのだ。

……けれど、今はまだ少女だけのための魔法でありたいと、少女の手の中で針はもうしばし微睡んでいる。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/07/05(金)

ななさんの文章はまるで優しい魔法のよう。

その手に綴られた柔らかな言葉は、受け入れる人の形に合わせて心の中にするりと入り込んできます。

日々ご活躍ご躍進されているのを見守るのも、ファンとしては嬉しいもの。

遥か未来に向かう輝かしい背中を予感させる、そんな物語の主人公です。

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