呪われ猫、勇者になる(冴吹稔さん)
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街を救った、その夜明けにはもう旅立たれたようなのです。
こんな荒れ果てた世界を、どちらへ向かわれたのやら――あの方のことですもの、どこかでまた人助けかしら。
ええ、そうなの。
私の手元に残ったのは、あの方が予言していた一匹の猫だけ。
もちろん、頼まれた通り大切に可愛がっていますけれど。
そうです。もしかすると、この子の様子を見に、また我が家へ立ち寄られるかもしれないでしょう?
もちろん、あの方が戻られたら今度こそ、子を授かるまで離しませんわ――あら猫ちゃん。そんなに慌ててどうしたの?
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2019/07/04(木)
狼子にとっては、『小説家になろう』の中でロボットSFと言えばさぃぶきさん、ヴァイキングと言えばさぃぶきさん、リアル系イラストと言えばさぃぶきさん、丁寧で的を射た作品感想と言えばさぃぶきさん、と色んな道の先達にさぃぶきさんがいたのでした。
通りすがりに見せる優しさは輝かんばかりで、たださぃぶきさんが英雄なのは狼子にとってばかりじゃない訳で。
男女の思いとは違いますが、置いていかれても食らいついてくぜ! って思いはそのままです。
颯爽と現れ誰かを助けて、名前も告げずに去っていく。ちょっとコミカルな古き良きヒーロー、そんな物語の主人公です。
※本作については、冴吹さんからも色々アイデアを頂きましたので、後日どこかで短編に仕上げたいと思います。無事仕上がって、公開出来れば良いのですが。




