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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
377/514

琉球笄の海辺(七ツ枝 葉さん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


若樹は伸びやかに両手を伸ばした。

打ち寄せる波の上、くねる根は大地から慈しみを吸い上げる。


交わした思いは純白の花を咲かせ、結実した愛は地面を恋しがって両手を垂らした。

葉を揺らす風もまた、言葉なき大地の愛を語る。


あなたを恋う、と若樹は囁く。

波は穏やかに根を揺らし、彼にしか出来ないやり方で若樹を抱く。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/06/11(火)

アクション映画や洋楽ロックがお好きな七ツ枝さん。

その『格好良さ』を受け取り表現する素晴らしいセンス、見ていてほれぼれします。

七ツ枝さんの筆に描かれる世界は、太陽の下で朗らかに咲く花々のような官能を内包しています。もの言いたげに開かれた唇、太腿から背までのしなやかなライン、シャワーの雫に打たれる裸体。「いやらしさ」ではない「セクシィさ」が、世界への愛を強く叫びます。

濡れた両手で海辺の砂を掬うような、肉感的な美しさに恵まれた、そんな物語の主人公です。

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