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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
373/514

宮廷詩人の歌声(深海さん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


王様と王妃様が喧嘩をした。

至近距離の言い争いから無理矢理引き離された後は、そこらにあるものを投げ合っての肉弾戦。


宝冠が宙を飛び、銀の皿が舞う。

王子は慌て、姫は泣く。

大臣は頭を抱え、将軍は王妃に引っぱたかれた。


宮廷詩人は澄ました顔。

ほろほろと竪琴を爪弾いて、顛末を高らかに歌い上げる。


玉座を持ち上げていた王様が、竪琴の音を聞きつけた。

首飾りを振り回していた王妃様が、歌声を耳にして動きを止めた。


さあ聞き給え、王国を守護する神々よ。

我が竪琴奏でるは、真実の歌なり。


王様と王妃様は手を取って、くるりと回って踊り出す。

吟遊詩人の真実に、いつの間にやら世界が巻き込まれていく。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/05/24(金)

可愛らしい文体と切ない物語、麗しいイラストで皆に愛される深海さん。

どんなおおごとがあっても、喧嘩中で頭に血が上ってても、深海さんの言葉は聞かなきゃいけないような、自然に耳に入ってくるような、そんな気持ちになります。

自然体で自由にしているのに、何故かそこだけ焦点が当たる、そんな物語の主人公です。

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